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市原市以南

コストコでお得に賢く買い物|元アメリカ在住の豆知識と文化の違い

パルケさん
記事内に商品プロモーション・広告を含む場合は記事内にてご案内しております

こんにちは。
今では日本全国に出店しているコストコ(Costco)。

英語の音は「コスコ」とか「カスコゥ」みたいな感じですが、日本には既に「コスコ」という会社があるためコストコという社名になったそうです。

千葉ほくそうパルケの中では何年もランキング上位で読まれる記事なので、ちょっとした経験・知識も付け加えてこのコストコの記事を改めて更新しました。

古い記事で更新もしていなかったので、情報も大きく変わっています。

と思ったら1万文字を超えてしまいました。
旧いんざいパルケを見ていた方は予感しているかと思いますが「なぜそうなったのか」など、わりと文化的な話を入れ込んでいます。

コストコの豆知識、由来や歴史、撮影、返品についての動画
Youtube動画
注意点

情報は2025年9月17日時点。
記事公開日:2014年2月。
写真は店内許可をとっていないため、イメージは私が撮影したコストコの外観と買った商品のみです。
専門家やアメリカ在住何十年の方へ。かつて私がアメリカの会社に勤めていた時に得た程度の知識ですので、突き詰めた細かい話には触れていません。
知識の幅や興味を持ってもらうことを目的としています。「こんな感じ。」程度にご覧いただければ助かります。

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コストコ (Costco)とは

アメリカのコストコの外観

コストコホールセール。
英語ではCostco Wholesale。
「ホールセール」とは「卸売り」のことを言います。
アメリカ合衆国発祥。
卸売り倉庫を意味するこの形態は、もともと小規模ビジネスを対象に展開したものが、個人消費者からも評価が得られ全世界に展開しました。

コストを抑え、その節約分を会員に還元することに重点を置いた倉庫型クラブ、という創業当初のコンセプトに由来しています。
私の住んでいたところには、ウォルマートのサムズクラブ、というのもありました。
意外とこういうのが盛んなんですね。

コストコの名前の由来

コストコホールセールの看板

CostcoはCost(コスト)とCompany(カンパニー)を合わせた造語です。「低コストで提供する会社」という意味が込められているようです。

アメリカでの説明と日本で広まっている説明が若干違いますので、どちらも紹介しますね。

日本で広まっている由来

「Cost(コスト)」低価格・仕入れコストを抑えること
Corporation (コーポレーション)」 の略「Co」

合わせた造語でCostco(コストコ)。
カンパニーではなくコーポレーションと書かれていることが多いです。
なぜならアメリカの正式会社名は、「コストコホールセールコーポレーション」だからです。

英語の由来の説明

「Why Costco?」

The name Costco was created by combining.

「Cost」 = keeping costs low
「Co」 = short for Company, not Corporation.
Coは、カンパニーの略語でコーポレーションではありませぬ。

So the meaning is basically “a company that keeps costs low.”
上での説明のように登録された会社名(法人名)はCostco Wholesale Corporationなんですわ。

Company is the general word for a business.
カンパニーは一般的に事業体を表す「会社」の意味やねん。

Corporation is a legal business structure (a type of company).
コーポレーションっつのは、法的に認められた事業体「株式会社」「法人」みたいな感じやねん。

But the brand name “Costco” came from Cost + Company, not “Corporation.”
でもコストコはCostとCompanyからきてるから、コーポレーションじゃないねん。

細かっ。どっちでもええやん。
でもきっとネイティブ的には、ニュアンスというか意味の違いがあるのかも。

コストコのよくある疑問

疑問

卸売りってことはコストコで売ってるものをそのまま他のお店で売ってもいいの?

答え:OKです。ただ、法律や規制(薬事法やブランド規制)商標権・正規代理店販売の有無などのルールは守りましょう。あと、返品や不良品の対応なども想定して責任をもってやりましょう。

卸売りであるコストコから買ったコストコで売られているものは基本的に再販売が可能です。飲食店で使用することも可能。

実際、アメリカのとある有名な飲食店のメイン食材にコストコの商品が使用されていると知りました。その時は衝撃だったなぁ。

疑問

コストコは店内撮影禁止って有名だけど、撮影してる人を見るよ。

答え:コストコで撮影して発信することは基本的にマナー違反ですが、許可されて撮ってる人もいます。

アメリカでは飲食店でもお店でもたいていは「いいですか?」と言って許可をとってから撮影するのが基本マナー。

アメ人店員はたいてい
「もっちろんシュアー(ええで~!)ほな私も綺麗に撮ってな~!」
と言ってくれますが、大型店コストコは正式な許可取りが必要です。

店内撮影禁止の理由のひとつ

それぞれの会社の方針でいろいろ理由はあるのですが、ただ店内をほかのライバル企業に見られたくないから、ではないケースも多々あるんです。

例えば店内で売られているピカチュウが映った映像や写真が、第3者によって収益を得られているといろいろ面倒くさいことになることがあります。
ディズニーランドにピカチュウやアンパンマンのコスプレ姿で行くと止められたりマークされたりするのは商標権的な問題も絡んでいます。
スプラッシュマウンテンの写真撮影でその姿の写真を売れないのです。

日本の超有名なYouTuberの方々も店内撮影と映像化をせず、しっかり買った商品だけを紹介していますよね。もしくは外観のみとか。
その時はさすが~と思いました。

でも通い詰めてる人は、店内でたまーにニコニコ撮影している人を見かけたこともあるのでは?

そういう人はいわゆる、スポット販売している会社から依頼されたインフルエンサーだったりメディア関係だったりします。

実際過去に私もそれでコストコの店内撮影やったことあります・・。
近くに会社のスタッフがいるか、首にタグをぶら下げていることが多いですね。

疑問

大量の商品を買ったけど、いろいろな理由で返品していいの?

答え:OKです。

私の住んでいた州や利用してたお店だけかもしれませんが、アメリカではゆるゆる条件で返品返金を受け付けているお店が多いです。
Amazonのイメージといえばわかりやすいかも。
Amazonって返品楽ですよね。

アメリカだと味やサイズ、デザインなど個人の好みに合わなかった場合もOKだったり。


そういえばアメリカ人たち、試食したら必ず「サンキュー!」って言ってお礼して、試食のスタッフとおしゃべりして大体の人がカゴに入れて買ってくのもアメリカの不思議。
なんだろうこの感じと試食販売の打率の高さ。

お客さんに対する考え方

たとえばAmazonではお客様第一主義がポリシーですが、その中身やニュアンスは日本のそれとちょっと違います。
アメリカではお客さんとお店は対等な立場。

こう書くとお店が偉いのか、と思われがちですが、どちらが偉いではなく、お店の方針・価格・品質に納得してお買い物してくれる顧客を大切にする感じですかね。

お客さんのどんな理不尽なクレームにも
「大変申し訳ございませんでした。」
で終わるのではなく、理由を聞き、共感し、どちらも主張する権利があって、議論できて、改善する余地があるんです。
そのお客さんの意見を具体的に最大限に生かすような感じ。
うーん、うまく言えない。

責任の所在が具体的ではっきりしています

商品のことはあくまで商品を作ったメーカーの責任であるので、お店側はその商品の改善をメーカーに提案したり、その商品を今後扱わないなどの対応ができます。

配送に問題があれば運送会社の問題です。

その問題が繰り返されれば、その会社を利用しているお店の問題です。

お客さんは、商品とお店の評価は別々に考えられるんですね。

よくネットショップで、「運送会社の配送が時間通りじゃなかった」とお店の評価に★1つを付けたり、
「商品のレビューにお店のクレームを書いたりする」のを見かけると思うのですが、
その区分けに慣れている人が多い印象です。

雇用契約も同じですね。
「はじめはみんな総合職の何でも屋さん」とかにはならず、
「君はこの技術があるからこれを専門に仕事してください」となります。
その人がコピーがうまく取れなくても、レジが早く打てなくても、お茶入れや接待のタイミングを知らなくても契約外となれば別の課題として扱われます。

私はお昼休みは家帰ってご飯食べても友達と会ってランチしてもいい、って言われましたので、何度か家帰って食べたこともあったなぁ。

家族が体調悪いときは、
「あとはやっとくよ、残りは明日でもいいから、早く帰ってあげなよ」
って早退させてくれました。

上司も新入社員も幹部も「うちの子の誕生日なんで早めにお先!」という感じで、みんなそうなので、お互い様なのです。
これ、スペインでいうシエスタと同じで、社会全体がそれが当たり前なので、なまけとか不真面目とかいう視点ではないんですね。

その代わり規律・契約どおりに仕事をすれば正当な評価をしてくれます。
私の会社では契約時間が8時間勤務なら、7時前に来て15時あがりとか。
区分けや規律がきちっとしているから生産性も上がる気がしました。

視点を変えれば自立してないとこわーい、自己管理・自己責任社会ですね。

返品にお互いあまり感情的にならない

良く言えば建設的に対等な立場でポジティブという社会なので、
商品やサービスにもお金(対価)を通じて取引しているというのが買い物だから、返品でもお互いにそこに感情的なものが生まれないのかな。
合わなければ素直にお返しして、気に入ればチップはずむわ、という感じ。

返品カウンターの人たちを見てるとけっこうスタッフと笑って話してたり、平然としてるんです。

ていうかこの項目話長すぎ。

マイストーリー

コストコ行かずぎらい

私はもともとあまりコストコには興味がなかったため、三郷倉庫店や幕張倉庫店、入間倉庫店に行ったことがある程度でした。

別に安くないし、流行ってるだけ?

地元、印西市内には輸入品や珍しい品を揃えたお店や、大量販売をするお店も豊富で、さらに安く新鮮なものを取り扱っている大型スーパーが多いです。
そのため、「あえてコストコ??」
というのが正直なところでした。

とか昔は言ってたなぁ。
地元印西のコストコ千葉ニュータウン倉庫店がオープンしても、コストコに行くことはほぼありませんでした。 


そう、アメリカに引っ越す前までは・・・

この展開、アメリカの私が住むことになった州に対しても同じでした。

衝撃の安さ

アメリカのコスコの異常な安さ

全然興味がなかったコストコなのに、アメリカに住んでみてそのすごさに衝撃を受けました。

なにこれ安い!

車の免許取得前は、「2kgの肉の塊」や「大袋のフルーツ」をリュックに背負って自転車で持ち帰っていました。
今思うと完全に修行ですよ。
双子を抱っこ紐で前後に抱えるような感じ。

当時の家計簿見てさらに驚き!

記録メモ例|
オーガニックグラノーラ2kgセット
ネイチャーズパースのパンプキンシードグラノーラ

私の大好きなネイチャーズパスのパンプキンシードとシナモングラノーラ
オーガニック(全素材完全無農薬)
トランス脂肪酸ゼロ
NONGMO(遺伝子組み換え無し)
オメガ3脂肪酸入り
甘くないし、油っこくないグラノーラがお気に入りで、2kgが6.99ドル(当時820円くらい)。セールで4.99ドル!

どうかしてる。

6.99ドルは毎回買ってたので確かなのですが、4.99ドルは今思うとほかのブランドと間違って書いたのでは?
と思うのですが、さすがに安すぎですよねぇ。
これだと身体に良くない安いシリアルと同じ値段になっちゃいます。

500g袋が2袋入った箱が2つくっついてます。
こういう内容物クラスのが日本で売られていれば、グラノーラのネガティブな常識が変わると思うのですが…。

記録メモ例|
キウイ
コストコのキウイ

キウイが約20個入り(1.8kg)で、6.99ドル(当時820円くらい)。
これはお土地柄、産地の良さもあるかも。
これだけで数kg級超級。柔道か!

輸入ではないものなら防腐剤も無し。

記録メモ例|
カークランドトルティーヤチップス 1.13kg
コストコのトルティーヤチップス

日本のコストコにも売っているカークランドブランドのオーガニックトルティーヤチップス1.13kgが5.35ドル (当時640円くらい)。

これ、日本だとかなり健闘してる値段で売られてお得です。
好きならアリかも。
ブルーコーンもありました。

あと、カークランドブランドのポテチは数種類ありました。
日本のコストコで売られてる唯一のカークランドポテチはなぜかしょっぱいし油っこい種類だけどなぜかたまに欲しくなる。これが売れてる気もわかります。

100ドルショップのコスコ

おかげさまで私が住んでいた州の日本人の間では100ドルショップともいわれ、安いのに毎回レジではいつのまにか100ドル(要は1万円)を超えるという不思議。

それだけ大量に買い込むことが多かったんですね。

日本に帰ってからそのコストコの魅力がわかりました。
意識が変わりました。

アンチコストコのみなさま、寝返ってしまい大変申し訳ありません。
ほんとごめんなさい。

前置きが長いですが、そんなストーリーがあって、個人的に好きなところを挙げてみます。

発見!気づき!

コストコの好きなトコ

輸入品が手に入る

バージンココナッツオイル

直球な例え話でいきますね。
海外の旅行先で、日本の食品が売られているお店を発見!
「行きますか?行きませんか?」

もし住んでても、住んでなくても、興味わきませんか?

そうなんです。この逆パターンにハマりました。
言い方変えれば「でたでた、アメリカかぶれ」ですよ。

アメリカでしばらく生活すると、日本には売っていない便利なもの、有益なものをたくさん知ります。
そして日本に帰ってくると、それらがちょっと手に入るお店がコストコ。

上の写真は、コストコではありませんが、日本のコストコでも昔でっかいココナッツオイルを売っていましたね。

記録メモ|
自家製チョコレート
ココナッツオイルとココアパウダーのチョコレート

私は平べったいジップロックに
オーガニックコールドプレスバージンココナッツオイル
オーガニック生カカオ100%パウダー
はちみつ
を混ぜて、冷凍すると格安!完全無添加のオメガ3脂肪酸チョコレートができるので、それを食べてたり、
肌に塗って日焼け止めの下塗りにしてました。

こうやって書くとオーガニック信者みたいですが、選択肢があってしかも安いとなればそっちを選んじゃうかなぁ。くらいです。

買い物の選択肢が増えるということは良いことですよね。

あとは、
丈夫で分厚いキッチンペーパー
ラップより重宝したプレスンシール
分厚くて大きい赤ちゃんお尻口拭き
コーヒー
コストコパン(たまに)
アボカド

日本のコストコでいつも買ってるものはいつか別枠で紹介します。

難しい調理いらずの惣菜

コストコのケーキ

特別な日や家族でパーティー、来訪客など、手間暇かける必要もなくパエリアやリゾット、寿司、ローストビーフ、チキンなどだけでなく、シーザーサラダなどもパッケージで売られていてとても便利です。

誕生日ケーキを買ったことありますでしょうか?
ケーキ屋さんで注文する1/3くらいの値段で、量は3倍くらい。
想像してるより甘すぎず、普通においしいです。
フルーツはさすがに乗っていないので、そこは妥協点。あとはすごいこだわりが無ければこれでOK。

疑問

青い色素ってやばくない?アメリカってこういうの多そう。

答え:青い天然色素スピルリナや地域によってはタロイモ、ブルーベリー色素が使われることも多いです。
実はアメリカは添加物に関しては少なくて、日本より規制が厳しいです。

と、言いたいのですが、残念ながら日本ではコストコもまだ着色料何色何号って使われています。というか規制が無いので使っても良いことになってるんですね。
と思って表示見たら、野菜然色素も使用していました。
うんや、毎日食べるわけではないのでOKよ、ってことで。

ガソリンが格安

コストコのガソリンスタンド

コストコのガソリンスタンドは、とてつもなく安いです。
これは有名ですね。

1リットル数円でしょ?いえいえ、10円以上変わります。
でも1回300円程度の違いでしょ?

でも、よく運転する人は年間数千円は違ってきますよね。
地元のガソリンスタンドも応援したいので、さまざまなところで入れていますが、コストコは破格値なので、一度行ったらもうここだけしか行かない、という人もいるのではないでしょうか。

でもね、ガソリンスタンドはいろんなところに残っててほしいので、なるべく使い分けています。

陳列が摩訶不思議

一番店内を撮影したいネタ。

コレの隣にコレ置く!?
というような突拍子もない陳列は突っ込みどころがあって面白いです。

これ買う人の庭、どんだけ広いの?
というようなプールなど。

日本のコストコの場合、最近は細やかにカテゴリー分けされてきた気がしますが、できた当初は面白かったです。
花瓶の隣にでっかいゴミ箱とか。

スポット販売が多いので、来週にはさっぱり無い、なんてことも多いです。

ホットドッグ

コストコのホットドッグ

コストコはフードコートも人気です。安くてそこそこおいしくて、しかも量が多い。

フードコートは印西や幕張はお店の中なのですが、私の住んでいた州は店外が多かったです。

食べ物の量の違い

アメリカと日本はどっちが量が多いの?
と聞かれますが、たぶんコストコは同じじゃないかなぁ。

英語で「Hot Dog!」は「すごい!」「やったね!」っていう掛け声の意味もあります。
ミッキーというマウスが教えてくれました。

太いソーセージを大きなパンで挟んだだけ?
いえいえ、日本食が一番!
と言いながら、なんやかんやアメリカ食好キデスヨネ。
ニポンジン。米の国だから?

しかも大きなサイズの飲み放題ドリンクバーカップ付き。
日本も200円でおつりが来ます。

どうかしてる。

こんな安いのにソーセージはけっこう本格的。

アメリカやヨーロッパでは、ソーセージに穀物とかが入っててプリプリ感や栄養素、うまみ成分が濃縮されていることが多いのですが、コストコのこのソーセージも私は好き。

さらには刻みオニオンとケチャップ、マスタード、刻みピクルスのレリッシュを自由にトッピングできます。

ピザやプルコギベイクもボリュームあって1つでおなかいっぱいです。

いつもはコーラやペプシなんて絶対飲まないのに、なぜかコストコではペプシ。
ちなみにコストコはコカ・コーラではなく、ペプシです。 

世界のブランドが買える

電化製品やアルコール、チーズなど、世界のブランドが並んでいます。

賢く買い物できる

コストコの買い物豆知識

コストコ幕張倉庫店

お待たせしました。
ようやく本題です。

日本のコストコにはアメリカで売られている商品も多少売られています。
その中には超おすすめなものもいくつかありますが、今回は知識として知っておくと便利なことをご紹介しますね。

USDAマーク

USDAというのはアメリカのオーガニック基準です。
簡単にざっくりいうと、3年以上無農薬、化学薬品不使用で作られたもの。

たとえば野菜のUSDA

野菜に対する完全無農薬はもちろん
土壌やたい肥
水に対しても
農薬や化学薬品を一切使わないという保証です。しかも3年間。

アメリカは乾燥地帯も多いため、比較的虫やカビがつきにくい気候で育てられる環境の土地が多いのが特徴です。

日本は温暖湿潤気候。
その分土壌も微生物も生き物も豊か。
その代償として作物が育ちやすい季節は湿気も多く、じめじめしているため虫に食われやすいです。
自然が豊かで土壌の栄養も豊富なので、その分完全無農薬が難しいのですね。
私も家庭菜園20年以上やっていますが、無農薬は本当に難しいです。

本当に無農薬で作っているところは、もっと値段上げていいと思います。

USDAは野菜や果物以外にも適用されます。

たとえば牛肉のUSDA

色々と細かい基準がありますが、ざっくり言うと
3年以上 (ものによります)
牛肉に保存料などを使用していないだけでなく
牛さんのエサや飲み物にも農薬が使用しておらず
その飲み物の原料やエサ (例えば草など) にも農薬を使用していない
という、
「末端の末端まで無農薬で化学物質を使っていませんよー」
ということです(すごい乱暴な言い方です)。


それが
・食料品
・加工品
・化粧品
・ペットフード
にまで適用されます。
野菜や果物よりもむしろこっちの方が大変そう。

人間で例えると、
「親子3代にわたり一切薬を飲んでいませんよ。」とか、
「東京っ子は3代目から。」
みたいな例えです。
非常に厳しい基準と審査が設けられています。
大規模栽培しているところはごまかしきかないのでバレちゃいます。

日本の有機栽培や有機JASとは違う?

日本では有機JAS規格マークがついたものは、播種または植付け前2年以上、禁止農薬・化学肥料を使用していない土地で栽培されたもの
有機栽培=有機JAS規格ではありません。


播種または植付け前2年以上、同様に禁止農薬・化学肥料を使用していない土地で栽培し、農薬を使っていない「有機JAS認証マーク」とは厳密には別物ですが、USDAマークは同じような感じです。

「有機」って書いてあるとなんとなく、無農薬とかオーガニックっていう印象になりませんか?
「無農薬」とか「農薬不使用」「有機野菜」「有機栽培」など、日本ではいろんな表記を見かけます。
でもそれは違うんです。
しっかり審査された「有機JAS認証マーク」が付いたものがUSDAに相当します。

でも
USDAオーガニック=有機JAS認証ではありません。

USDAマーク…有機飼料100%・放牧義務・抗生物質や成長ホルモン禁止
有機JAS規格マーク…有機飼料主体(100%が望ましい)・放牧奨励・抗生物質や合成ホルモン禁止
など、ちょっとだけ細かく違う部分もあります。
※ 細かすぎるので違ってたら修正コメントメッセージお願いします。

日本は水と緑と多様な生物そして気候変動が豊かな分、栽培に恵まれていながらも栽培がとても難しいのです。
だからこそ、認証する側の管理・審査もしっかりしたうえで、日本でまじめに農業を営む人はもっと評価されて良いと思います。そして、ありがとうの気持ちやサポートも必要だと感じました。


以上、細かいですが似たようなものですね。
頭の片隅に知っておくと買い物も楽しくなるかも。

日本では虫食った野菜は敬遠されがちですが、
アメリカ人は虫食った野菜ほど「フレッシュ!」新鮮!と言っていました。
私の周りだけかな。

定期的にシャワーかけてるお店もあります。

USDAオーガニック品が多いお店では、サラダバーの生野菜にたまにちっちゃいイモ虫いるよ。

アメリカのスーパーのサラダバー


慣れたから食べちゃうけどね。

アメリカのスーパーのサラダバー

見た目悪くてもおいしいよ。

コストコはアメリカも日本もオーガニック商品が多いわけではないので、それほど選択肢があるわけではありません。

NON GMOマーク

NON GMO(ノンジーエムオー)はリスク原料すべての素材が遺伝子の組み換えはしていませんという保証のマークです。組み換え由来の混入は0.9%未満。

これは日本だと常識じゃない?
いえいえいえ、
じゃがいもやとうもろこし、豆腐など「遺伝子組み換えでない」という言葉は日本の食べ物ではよく見られます。
NON GMOはまさにそれです。

ただ、日本での表記では大豆やトウモロコシ、じゃがいもなどの特定原料のみで、混入5%未満で「遺伝子組み換えでない」と表記可能。

でも
「その素材に関わる末端のもの」や「他の添加物」に関しては考えたことがありますか?

NON GMOはDNA検査とサプライチェーン管理により非遺伝子組換えであることを検証し、
製品全部の素材が100%遺伝子組み換えでないわけではないけど、素材や調味料など汚染混入が0.9%未満などの基準をクリアした物です。
認証マークの団体名や基準書を確認できます。

リスク原料となるトウモロコシや大豆、じゃがいもなどをはじめ、それらを原料とする油・糖類・でんぷんなどの項目、加工食品は内容物すべてが対象。

正直、そこまで考えたことなかったです。

遺伝子組み換えより農薬や防腐剤の方が危険という論文もあるようですが、農薬があるから安全にたくさん食べられるメリットもあります。
ものにはメリットとデメリット両方あるんですよね。

だから、お店にこういう選べる選択肢があるといいですね。
気になるひとはこれらのマークを見つけてみませんか?

※同じく 細かすぎるので違ってたら修正コメントメッセージお願いします。

 

TRANS FAT FREE トランス脂肪酸排除

トランス脂肪酸ゼロのポテトチップス

アメリカではトランス脂肪酸の排除が進んでいます。
アメリカでトランス脂肪酸は含有量の表示義務と含有量の基準があり、表示義務があります。

上の写真は、
トランス脂肪酸 ゼロ
コレステロール ゼロ

NON GMO(遺伝子組み換えではない)
という、ポテトチップスの悪しき概念をくつがえしますよね。
罪悪感もゼロになります。

しかもオーガニックで、調味料無添加、オメガ3脂肪酸 +というむしろ身体に良いんじゃないかっていうパーフェクトポテチもあります。

頭の中がバグる。

こういうの日本のコストコだとほぼ売っていないんです。
どうしても値段が高くなってしまいますよね。
商売にならないし、売れなければ売り場に並ばないです。

トランス脂肪酸ゼロが増えている

いざ表示となるとゼロに限りなく近いものが売れるのが当然ですので、Trans Fat Free (トランス脂肪酸ゼロ) の流れが強いです。

油の種類にもよりますが、
高温で揚げたものにはトランス脂肪酸に変化するものがあります。
例えば高温で溶けるけど低温だと固まる油など。
トランス脂肪酸は動脈硬化の原因ともなり得るようです。

トランス脂肪酸の例

ざっくりというと、高温の油で揚げたものとか。
ファストフードやスナック菓子、フライドポテトがよく挙げられる例です。

同じく天ぷらや揚げ物、から揚げやかつ丼。カツカレーが好きな人もいるでしょうし、それに加えてプラス欧米食を好む方も増えているかと思います。
おいしいんですよね、身体に悪そうなのって。
そういうやつ。

食の欧米化について

ただ、
アメリカもスペインも住んだことある身からすると、食事の欧米化を悪者にしている風潮、「欧」「米」をひとくくりにするのはちょっと雑かも。


スペインはDASH食というのが主流で、国民食でもコメ・魚介・オリーブ・トマト・野菜の料理が豊富です。国民的料理ガスパチョは、にんにく・トマト・オリーブ・玉ねぎ・きゅうりなどのスープ。
外食では必ずと言ってよいほど前菜がありました。いまはどーだろう。



アメリカは良くも悪くも移民の背景にかなり偏ります。
アジア系はアジアンな食事がメインだし、
アフリカ系やカリフォルニアの郷土料理は豆類が多かったかなぁ。
コリアンは自家製キムチバケツで作ってたし。
結局最後までアメリカ人って何食べてんの?って言ってた気がする・・

あと選択肢が多いだけにエンゲル係数によってかなり食事のバランスが変わります。
だからアメリカ人=ハンバーガーとポテトではないんです。

日本人は健康食かと言ったら、から揚げやコロッケ、メンチカツ、ラーメン好きな人もいます。


ポテチは身体に悪い?

同じ食品でも中身の違いを知っておくとお得に身体に良いものを選べます。

ポテトチップスや油っこくて糖質の多いシリアルやグラノーラなどはよく悪い例として挙げられています。
でも、揚げせんべいや揚げ物の惣菜、コロッケや油揚げなどはあまり意識されません。

アメリカではポテトチップスすらトランス脂肪酸ゼロ、グルテンフリー、というものも多いです。
日本のマクドナルドのポテトは、アメリカでは販売できないという噂話もここからきています。

どちらが良いとかではなく、意識が高まり、表示義務ができたりで、選択肢が増えると、買い物がもっと楽しくなるかも。

グルテンフリーと無漂白

無漂白のパン

とある日の朝食の写真が見つかりました。
いや~アメリカン(笑)
これにケールとキウイ、冷凍バナナとチアシードをギュイーンしたスムージーを飲んでいました。

下はドラゴンフルーツと自家製ブロッコリースプラウトとキウイとバナナです。
全部現地栽培できる食材です。
おいしいかおいしくないかはギュイーンしたあとわかります。

ドラゴンフルーツとキウイとバナナのスムージー

今聞くと
「どこの意識高い系モデルさんだよ。」
と突っ込みたくなるのですが、フルーツや野菜は抱えるほどもらったり、ファーマーズマーケットでは仲良くなったお店で買った数量よりおまけしてもらってたので、消費するためにけっこう普通にやってました。
特にケールとかの葉物野菜は虫天国ですよ。
めちゃめちゃ洗うの大変。

こういうとあれですが、当時は身体の調子が非常によかったです。
今の方がはるかに体調が悪くて、「あの頃はなんだったのか」と思うくらいです。

ここでの主役はパンです。

コストコではあまり見かけませんが、海外ではグルテンフリーの流れが強いです。
「フリー」とは「入ってませんよ。」ということです。


グルテンはパンのもちもち感やうどんのコシに欠かせないため、日本だとあまり意識されることはありませんが、人によってはアレルギーの原因と考えられるため最近注目されています。

アメリカではいわゆるもちもち感のない茶色いパンが多いのですが、これは小麦粉も無漂白や全粒粉、そしてグルテンフリーという流れが強いからでしょうね。

おいしいかおいしくないかといったらそれはそれですが…。
う~ん、これは好みと慣れですよね。
でも、こういう文化背景を知ると、一言で「海外の食事はまずい」とは言えないんですよね。
誰だって幼いころからの慣れ親しんだ味が一番おいしいのは、現地の人たちと付き合って初めてわかりました。

ブラウンライス (玄米・発芽米など)

アメリカではブラウンライスが選べるレストランも多い

海外旅行に行くと気づくのですが、多くのお店でホワイトライスとブラウンライスで選べます。ブラウンライスはいわゆる玄米などですね。

ほかほかの白米が好きか、定食屋さんで玄米か、それも人それぞれですね。
これも選択肢があるというのは良いかもしれませんね。

低温殺菌牛乳

日本の牛乳は高温殺菌が主流ですが、その方がコストが抑えられるとのこと。

しかし、日本でも最近話題になり始めた低温殺菌牛乳。
生協なんかでは少し高価だけど売られています。


この低温殺菌牛乳。欧米諸国ではわりと普通に売られています。
アメリカは、安物と普通と高級がハッキリ分かれているので、
ビタミンDが入った安い牛乳だけ飲んでいる人もいれば、
低温殺菌でUSDAオーガニックの牛乳を飲んでいる人もいます。
低脂肪のもありますね。
※我が家はもちろん安い牛乳でした。


USDAの牛乳ってことは、牛さんのエサもUSDAものってことですよね。

残念ながら私は印西のコストコでは、低温殺菌牛乳をまだ見たことがないので何とも言えませんが、そういうものも世の中ありますくらいな程度で。

これも選択肢ですね。

日本の食べ物の多くは危険リスク表示

これ書くと荒れそうだなぁ、と思うポイントですが、
アメリカからみると、日本のお菓子や加工食品は本当に添加物が多いということに気づきます。
それだけにうまみ成分もあり美味しい、おいしさも長持ちなる。とも言えますね。
無添加と書いてあるのに、全然無添加じゃないものもありますね。

ただ、内容量は微量なので、ただちに影響のある量ではない、とのこと。

ところがアメリカの一部の州(カリフォルニアなど)では、日本の商品のほとんどが
「この商品は発がんリスクのあるものです。」
という表示があります。

それも日本では小さな子どもがふつうに食べている有名なお菓子も多くが該当します。
いわゆるリスク添加物や農薬が使われているものは「発がんのリスクがあるよ」という表示義務があるということです。

視点を変えると、日本の食べ物は若いうちからがんになる可能性のあるものが多い、というイメージです。
確かに私がアメリカに住んでいた時もそうでした。
特に生鮮と加工品(野菜・果物・肉・魚・日配加工食品など)ですね。やっぱり地産地消が一番!という価値観です。

それが良いとか間違ってるとかではなく、表示して選択できるということですね。

以上、専門としている方には一番ムムムとなる人が多そうな項目でした。
私がここで一番伝えたいのは、言っていることが100%完璧に細かく合っているかどうかではなく、「こういう選択肢がある社会も良いですね」ということです。

その選択肢として、表記やマークがついていて、なんとなく意味がわかればもうこんな記事は十分、あと細かいところは興味を持ったみなさん自身が調べて、そして選べる。
これができるきっかけがコストコ。

またまた、くどいようですが、私はベジタリアンでもオーガニック信者でもありません。
牛乳は安いものだったし、肉も最安を選んでいました。
卵はちょっと高いのを買って、生卵ごはん普通に食べてたなぁ。

そんな感じで多くのスーパーで気になる食をこだわったり、選択肢から外したりして選べるのです。

KIRKLAND(カークランド)って何?

コストコで売っている商品に書いてある「KIRKLAND」というマークは、コストコのプライベートブランドのことです。初期に本社があったカークランド市にちなんだ名前です。

カークランドとはアメリカにある街の地名です。
Costcoの発祥の地「ワシントン州」にある「カークランド市」からきています。
本来の発祥はワシントン州シアトル近郊で、カークランド市ではありませんでした。

Costco第1号店はワシントン州シアトル近郊にオープン。

同業態の「Price Club(プライスクラブ)」と合併し、社名が「プライスコストコ」になります。
その後→「コストコカンパニー」→「コストコ・ホールセール」に変更。

Costcoはこのワシントン州のKIRKLAND (カークランド) に本社を置き、その時にこの地名をプライベートブランドとして世に出しました。

1976年、カリフォルニア州サンディエゴにある飛行機の格納庫を改造して作られた「プライスクラブ」という名前の倉庫店。
1983年 「コストコ」の最初の倉庫店がワシントン州シアトルにオープン。
1993年 「コストコ」と「プライスクラブ」が合併し「プライスコストコ」
1997年 「コストコカンパニー」に社名変更。
1999年 「コストコホールセールコーポレーション」に社名変更

地名がそのままプライベートブランド名になるなんて。
イオンのPV名が「JUSCO」や「AEON」ならわかりますが、扇屋や岡田屋時代からくる「MIEブランド」とか、今でいう「MAKUHARIブランド」ってなるような感じです。

日本でのコストコ第1号店は福岡県糟屋郡久山町
2号店が、千葉県千葉市美浜区幕張倉庫店。
本社は当初、神奈川県川崎市から千葉県木更津市に移っています。

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千葉ほくそうパルケ|旧いんざいパルケ
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