その他

新型コロナウイルスによる閉館中の図書館の利用について考えてみた

こんにちは。
いんざいパルケではブレずに通常更新しようと思っていましたが、ふと思ったことがあったので書いてみます。

世間の新型コロナウイルスの影響で、一人一人の立場や状況によって他人にはわからない苦労や不安を抱えている方も多いかと思います。もちろんそれは世界中の人たちが一緒なのですが、年齢や家族、持病、仕事、人生イベント、数えきれないほど人によって状況もさまざま。

こういうときに試行錯誤、あちらはこんなことをしている。こちらではこんなことを試しているということを知り、認め合い、協力し合うことができるのがこのオンラインの時代の良いところだと思います。(現実はその逆のほうが多いですが…。)

そんなときに行政に対して一方的に不満を言ったところで誰もが同じ人間ですから、この未知の状態には100%の対応なんてできないと思っています。

と、ずいぶんな頭の高さから書いてしまったので、今「自分の立場で~~がほしいなぁ」と思ったことをいんざいパルケが勝手に一人で考えてみました。一人行政ですね。

図書館の利用について

「この状態はどんなに短くても半年は続くよね。」
そんなことを思っていたので、子どもの教育にも響くでしょ、という話もちらほら。
アメリカではオンライン授業がすすめられているのですが、そういったシステムはすでに導入していないと厳しい。

せめて手の届くところで何かないかなと思ったのが図書館。

私は活字が苦手で、本を読むほうではないのですが、子供の成長などで本を読むことの重要性は身をもって感じています。

かつて私は印西図書館の本のみでインターネットやウェブサイト、イラストレーターなどの知識をすべて学んだので、感謝感謝なのです。授業料は無料です。(今はネットで学びます。)

幼児を抱えている家庭では本を買うしかありません。
本を買うには本屋に行くかネット検索。
本来払うべき税金を納めているのに、あるべきサービスを受けられない現状。

2020年3月現在図書館は閉館

みなさんもご存じの通り、印西市の図書館は全館閉館です。
調べてみると日本全国横一線で閉館・・・ん?。

貸出可能な図書館があるぞ。

飯能図書館の例

私がたまたま知った図書館は埼玉県の飯能図書館。

✔ 30分以内の滞在で貸し出し可能。

飯能図書館は市内で1か所。大きく空間のある図書館です。
以前ドラマの撮影の舞台となったほど。

これだと印西の図書館は6か所もあるし、どこも狭く閉塞的。
飯能もいつこのサービスが終わるかわかりませんが、このサービスを行う姿勢は素敵です。

千葉県立中央図書館の例

もうひとつは千葉県立中央図書館。
ざっと目を通しただけなので詳しいことは違うかもしれませんが。

✔ 予約したものを郵送してくれるサービス。
✔ 際限ない予約に対しての防御として、送料は自己負担。
✔ 一部安全な窓口を用意してそこでも借りられる。

注目したいのは宅配。
窓口や受付の受け取りだと、図書館のスタッフが感染したらアウト、という事態。多くの人と接する危険性がなく宅配なら安心。
ただし、これだと毎回宅配業者とお金のやり取りがあり、それもちょっと考えものです。

そこでまとめてみました。

図書館の本の貸し出しを行える方法はないか

宅配サービス

良い点・できそうなこと

✔ 多くの人と接しない
✔ ネット予約可能
✔ 返却は図書館のポストへ入れる

問題点・リスク

✔ 配送料がかかり、市負担だと不公平になりがち
✔ 着払いだと宅配業者とのやりとりがある
✔ 梱包の問題

やらなければならないこと

✔ 予約システムを作る
✔ ルールを作る…1か月1回利用のみとか、何冊までとか
✔ すぐに届かないという前提

窓口受け取りサービス

これはどこか指定した窓口で受け取れるサービスです。

良い点

✔ すぐ受け取れる

問題点・リスク

✔ 感染するリスクがある
✔ 受け取り場所の問題

やらなければならないこと

✔ 人員を配備する必要がある
✔ 入館制限や受け取り時間指定などを作る
✔ ガラス窓がある受付のみでやり取りする

指定場所置きサービス

これはついでに考えたサービスです。
指定場所にずらりと予約したものを置いてあって、自分で勝手に取りにいくものです。

良い点・できそうなこと

✔ 人と全く会わない
✔ 返す時は箱などをリサイクルできる

問題点・リスク

✔ 借りたものを探すのが大変
✔ 盗難のリスク (勝手に違う人が持って行ってしまうなど)
✔ うろうろ探しているとなんか気になる

やらなければならないこと

✔ 予約番号を明確にする
✔ 封筒や箱などを用意する
✔ 封筒や箱に予約番号をわかりやすく貼る
✔ 箱はリサイクルできると良い

置き配サービス

これはアメリカでは昔から行われていた宅配サービスです。
不在時や、希望すれば玄関前や車庫など希望した場所に黙って置いていってもらえる宅配です。日本でもAmazonが導入し好評のようです。
ちなみに「置いたよ」という証明の写真を撮られて送られてくるので、スマホや管理画面で確認できます。

良い点

✔ 誰とも会わない
✔ 受け取り時間も自由

問題点・リスク

✔ 雨
✔ 盗難
✔ 配送料

やらなければならないこと

✔ 管理画面などのシステム整理が必要
✔ 市が配送業者と契約しなければならない

というわけで、いろいろ考えてみました。

図書館で働く方も同じリスクを背負っていますので、双方にとって安全なサービスがあると良いのですが。

これを読んでさらにここは「こうじゃない?」「いやこうのほうが良いべ。」という話も出てくるかと思いますし、そのきっかけになってもらえたらと思い書きました。

印西市をつくるのは一人一人の市民ですからね。

あ、私には何の権力もないので、市政のご意見をいんざいパルケに送るのは勘弁してください。

記事公開日:2020年4月1日