千葉ニュータウンとは
東京の多摩ニュータウン(京王線・小田急線など)、横浜の港北ニュータウン(横浜市営地下鉄・東急田園都市線付近)と肩を並べる規模で、鉄道 (北総線)を軸とした開発が行われています。
場所と範囲
船橋市、白井市、印西市の各一部地域にまたがる東西16kmほどに伸びた形です。印西市が約70%を占めます。
災害に強い
海抜20m。下総台地の上に乗った街で、周辺は活断層がなく地震に対しての不安が少ない地域です。都市銀行や日本郵政をはじめ大手企業のデータセンターが数多く立地しています。
また、ひとつの街を形成するかのような巨大物流センター群も各所に集まっています。その規模に圧倒されます。
他のニュータウンとの違い
有名なニュータウンとの違いは、まず坂が無いこと。(下り)国際空港と(上り)都心を直接結ぶこと。そして立地する企業数の多さです。
北総線は、(起点)京成高砂~(終点)印旛日本医大。北総線と同じ線路に京成線成田スカイアクセス線も走っています。関係会社は「北総鉄道」「千葉ニュータウン鉄道」「京成電鉄」などがあり複雑ですが、ここでは「北総線」として称しています。
品川方面・羽田空港方面・神奈川方面・西馬込方面・上野方面・成田空港方面へ直通しています。
広大なランドスケープ
市内を車で走ると、地平線??と思わせる景色が広がっています。その向こうに高層ビル群が…。
全体的に道路が広く、ドライブコースにはぴったりです。直線で信号が少ない国道464号線 (北千葉道路)はスピードが出やすいので注意してください。国道464号線側道は法定時速60km、北千葉道路は70kmです。ともに高速道路ではありません。
国道464号線は合計8車線。中央に鉄道が走り、両サイドに高速道路規格の北千葉道路 (国道464号線本線)が4車線、さらにその両脇に4車線一方通向の464号線 (側道)と歩道があります。片側歩道から反対側歩道までの幅は最低100m。国道464号線は両サイドともに一方通行なので注意!
北総線の駅
印西市内にある北総線の駅は3つ。
千葉ニュータウン中央駅
千葉ニュータウン業務核都市として企業集積したエリアです。構内は広々としています。
印西牧の原駅
かつて飛行場があった土地であることから、格納庫をイメージしてつくられた駅です。
美しい統一感のある街並みと大型商業施設が集積した牧の原エリア。
印旛日本医大駅
おしゃれなとんがり帽子の屋根が目を引く駅舎です。喧騒とは無縁のバリアフリー化された閑静な住宅と千葉県を代表する医療機関を持つ印旛日医大エリア。
各駅圏ともに特徴が異なります。
千葉ニュータウン中央は大手企業や大型商業施設、高層タワーマンションなどが点在するこの地域。駅前にはショッピングモールと銀行が揃っています。
一見すると駅から離れると不便?と思われるかもしれませんが、住宅街に入ると街区ごとに公共機関や医療、スーパーがあり非常に便利です♪
駅から家までの距離…、となると他の街のように歩いてすぐとはいきませんが、街並みがきれいで歩道もゆったりしていますので、家族みんなでのんびりと暮らせますよ。
以前は新鎌ヶ谷から小室駅までが北総開発鉄道、千葉ニュータウン中央駅から印西牧の原駅が公団(現在のUR)の鉄道でした。その昔は、計画された成田新幹線唯一の駅設置予定地でもありました。
駅構内はすっきりしていてゆとりがあります。北総線の中で一番乗降客数の多い駅です。
街びらき
人工の川のように掘られた鉄道用地と、片側だけ開通した国道464号線。開発は波のようではなく、足踏みしながら姿を変えていきました。
お店は駅前一等地よりも、もっぱら国道などの幹線道路に集まっています。車社会のこの地域、かつて駅前には広大な駐車場が広がっていました。鉄道を軸としたニュータウン開発にはかかせない駅前開発。そのさきがけとなったのが千葉ニュータウン中央駅前にある北口の「アルカサール」と現在は無くなってしまった南口の「ダイエー」です。当時はダイエーが駅周辺活性化に名乗り出ていました。開発が10年ほど停滞した時期もありましたが、そのおかげで住民の年齢層が自然と分散したニュータウンとなっています。
数年後、地域住民のサポートもあってジャスコ (現イオン)がオープン。そして牧の原地区にジョイフル本田が日本最大の規模をもってオープン。以来、超大型商業施設が次々と進出している現在です。
中央駅周辺開発の先駆けとしてできた複合商業施設で、当時は斬新なスタイルとおしゃれな外観が注目を浴び、数々のテレビで露出したほど。
スペインにある城壁に囲まれた街アルカーサルにちなんだもの。内側はその建築に似せています。
夜景
千葉ニュータウン中央駅周辺は、夜景がとても綺麗ですよ。密集した繁華街がないこの地域ですが、広々とした景観と道路のおかげで、光をさえぎるものがあまりなく、ギラギラしたネオンではない上品な統一感のある光が散りばめられています。
壁のようなマンションが建っていくと、だんだんこの夜景は見られなくなっていますが、それでもきれいな中央地区の夜景をご覧あれ☆
ニュータウンの生活
広い道路・歩道・公園が整備されているので、安心して生活できます。ちょっと住宅街の区域を外れると里山や田園風景も見られるのが魅力。
もちろん住宅街区の中には中規模のきれいな公園やだだっ広い芝生の広場がたくさんあって、憩いの場として親しまれています。
都会にはないゆとりが魅力の一つで、車の導線から隔離された遊歩道もあり、天気の良い日の散歩も格別です。
千葉ニュータウン中央というと高層マンションや団地のイメージが強いですが、実は壁のように並んだマンションの奥に、戸建住宅が広がっています。木刈や小倉台・原山・高花などのもとからある街区でも大手ブランドとコラボしたリノベーションやさらに広々と部屋を作り変える姿もちらほら。
戸建てはもちろん庭付きが当たり前で、無電柱の戸建て街が広がっていたり、各街区ごとに屋根の色や壁の色などを統一させて作られています。本当にゆとりがあってきれいですよね。
これからの千葉ニュータウン
成田スカイアクセスが開通し、北千葉道路計画も急速に進んでいます。
将来は明るい地域です。せっかく都心に近いながらも他にないほどの豊かな自然を持ち合わせたこの土地の景観をいつまでも維持してほしいですよね。
ありがちな乱開発や狭い道路、せっかく長年かけてここまできたこの地域にはそんな姿にはなってほしくないですね。
もちろん街並みだけでなく、ニュータウンでは感じにくい人々のつながりやふれあいの感じあえる街にしていきましょう!