宗像 (むなかた)とは
印西市には現在「宗像」という町名はありませんが、かつて印旛沼ができる以前は宗像村という地名が存在していました。宗像村は現在の岩戸、師戸、吉田、鎌苅などの一帯になります。
いんざいパルケでは印旛日本医大駅に程近い鎌苅を除いたエリアを宗像地区として区切らせていただきますね。
寺社仏閣
道路を車で走っているだけで気づくのですが、宗像地区には本当にたくさんの寺や神社があります。
その中でもひときわ目にするのが宗像神社 (むなかたじんじゃ)です。印西市には10以上の宗像神社があるのをご存知ですか?
また、宗像小学校近くの泉福寺には泉福寺薬師堂が、印旛日医大地区にほど近い栄福寺には栄福寺薬師堂が、いずれも貴重な国指定文化財として建物が残されています。
この地区だけで2つもの日本の指定文化財があるということだけでも大変な事ですよね。
このような寺社仏閣の歴をたどると宗像地区は鎌倉・室町の時代から街が形成されていたことが伺えます。
佐倉がすぐそこ
各地区をまわっていると、急に市街地の中に入って驚く人もいるのでは?
岩戸などの町には昔ながらの商店も多く家屋が密集している地域もあり、事業所も多いのが特徴です。
現在の東京圏の鉄道中心の印西市では、駅からも少々距離があるところに、こんなに家やお店が集まっているのも不思議ではないでしょうか?
この宗像地区は印旛沼を超えれば佐倉市の臼井。そしてユーカリが丘もすぐです。
生活圏はどちらかといえば京成線、佐倉市中心という人も多いのではないでしょうか?
印旛沼を見下ろす高台
市街地になっているところは大半が標高20m以上、水辺のある景色がこんなに近くにあるにも関わらず高台に位置するこのエリアは低地と高地で農地の使い分けがはっきりしています。
興味深いのが、吉田、岩戸、師戸など、各地区は低地によってきれいに区切られていて、どの地区も高台に街が形成されているところ。
高台の街中には散策路もあって、山の手と低地を歩いて回ることもできる道がちょこちょことあります。森林浴もできてなかなか良い景色に思わず、「良いところだなぁ」と足取りも軽くなります。
メイン通りから一歩入ると自然と人が創り出す色のハーモニーに惚れますね。
ありがとう宗像小学校
2019年3月31日をもって146年の歴史を誇る宗像小学校が閉校しました。
146年ですよ。鎌倉時代より古くから栄えてきたこの街も、この長い歴史を刻んで長らくこの地の子どもたちを育ててきた宗像小学校も、時代の急速な変化とともに変わりつつあります。
4月。いつものように変わらずに桜が満開のこの校舎で、いつもなら子どもがはしゃぐ声が聞こえただろう情景を思い浮かべると、少し寂しい気持ちになりました。
時代と共に変わるこの街も、人も、ささやかですがこうして残していきたいと思います。
師戸城 (もろとじょう)と千葉県立印旛沼公園
忘れてはならないのがこの印旛沼公園。ここはかつてあった師戸城の城跡をそのまま公園として開放された場所です。
この印旛沼公園は春の桜が見事。お花見がしやすい芝生の広場がたくさんあり、のんびりとした散策を楽します。