小林の里
小林の風景は一見閑静な戸建て街です。戸建の新興住宅化が進められています。ニュータウン指定地区ではないものの周辺環境は整然としていて、新旧様々な事業所やお店が点在しています。
ここに来てみて驚くのがその静けさ。大型車の走る音や喧騒を生むものが、まったく切り離されているかのようです。子供たちのはしゃぐ声が聞こえ、穏やかな風景がそこにはあります。
高台に住宅街、低地が田園風景、森林エリアなどの景観の区切りもはっきりしています。
駅北側は飲食や生活必需関係をそろえたスーパーや八百屋、そしてショッピングセンターコスモプラザを中心に、すぐ向こう側に市の出張所、図書館、児童館など区画整理された街並みが広がります。コスモプラザは当時としては先端を行くとてもおしゃれな屋外モール型のショッピングセンター。
南側の駅周辺には昔ながらの家屋や商店が集まっています。かつて小林を支えたジョビアは名前を変えて近所に移転しています。
小林駅にほど近い隣町、栄町の住宅地の方々には小林駅を利用する方もたくさんいます。かつて小林地区の戸建ては人気があり、抽選によって栄町に引っ越した方々も多かったと聞きます。また、小林駅を東側に向かうとすぐに旧本埜村に入ります。本埜の市街地からも小林駅を利用されていたことから、小林駅の存在は周辺自治体にとっても貴重なものでした。
小林牧場
みなさんの中には小林と聞いてすぐに小林牧場を思い浮かべる方も多いのでは?
小林牧場は千葉県を代表する桜の名所です。東京都競馬大井競馬が管理する馬の療養やトレーニング施設でもあります。
春は桜が咲き誇り、夏はキャンプとその魅力は季節によっても移り変わります。
お馬さんの絵が描かれた大きな黄色いバスが行き来しているのですが、あの中にはお馬さんがいるのかな、なんて想像するとちょっと楽しいですよね。
住む場所によっては、ちょっと牧場へ散歩♪なんてことも日常の話になるかも。
小林牧場は桜の名所にも選ばれています。都心よりも少しだけ遅く咲く桜並木は約700m。タイミングを合わせてお花見に行ける地元の花見スポットです。
牧場駅舎だった小林駅
小林駅は木下駅とともに、千葉ニュータウン中央駅よりも80年以上歴史のある駅です。かつては牧場の舎のような木造風の駅舎で、なんともこじんまりとしたのんびり駅舎でした。
この雰囲気、ほんとうに良いですよねぇ。
現在は白を基調とした洗練された新駅舎になっています。駅の中は広々としていて、大きなガラス窓からは橋上駅ならではの眺望。
北西遠方には筑波山がそびえています。
1901年 (明治34年)に開業。小林駅から成田に向かう時に左に大きく迂回しているのですが、これはなんで?と思う方も多いかもしれません。開業当時は利根川の水運が盛んで、将監川は利根川の一部でした。印旛沼と利根川を結ぶ運河の建設が関わっていたという話があります。JR線は古くからの街と街を結ぶ鉄道が多いので、このように理由があって蛇行していることが多いのですね。(もちろん土地の造りや反対運動なども理由としてあります。)
レジャーの楽しみ充実
春は桜の咲き誇る「小林牧場」、手軽な釣りスポットでもある「将監川 (しょうげん川)」、本埜の「白鳥スポット」も最寄り駅、深い森林も近く、車で数分行けば1日楽しめる「房総のむら風土記の丘」など、レジャーの楽しみに囲まれたスポットです。
千葉ニュータウンの牧の原地区にもすぐに出かけられるので、巨大ショッピングエリアも生活圏です。
小林鳥見神社は印旛地域の鳥見神社の中心的存在で、その凛とした中に建つ境内にはぜひ立ち寄ってみてください。
小林地区に限ったことではありませんが、市内のいたるところには果樹園があります。低地では田園風景が広がり、高台は畑と果樹園などをちょこちょこ見ることができます。
とれたての野菜や果実を直販売する小屋などもあり、新鮮な作物が本当に身近にあるのも魅力のひとつと言えますね☆