私はかつて10年間、年末年始を職場で過ごしていました。楽しい職場でした。
そうでなくても華やかな場所にいたり、人ごみの中にいたりすることが多かったです。
ここ数年・・かえって家で過ごす年末がとても不思議な感覚です。
地元の年越し神輿を一度は見てみたい!
という方でも、さすがに冷え込んだおおみそかの夜にあまり情報がない場所の年越しを見に行くのは少々ハードルが高いですよね。
というわけで情報のひとつとして、その時のレポートを書いてみました。
六軒は「ろっけん」。
弁天はそのまま「べんてん」と読みます。
記事更新日:2024年12月18日
記事公開日:2020年10月22日
レポートはとある年の年越し神輿です。年によって内容は異なります。
その年に開催されるかどうかは事前に観光協会などにお問い合わせください。
「こんな感じ。」程度にご覧いただければ助かります。
「六軒厳島神社祭礼」元総代監修済。「印旛龍凰太鼓」取材掲載許可済。
六軒厳島神社年越し神輿とは
印西市大森の六軒年越し神輿は2020年で30回目を迎えます。
1991年 (平成3年) から行われている比較的新しい伝統行事です。
・地域振興・地域活性化
・地域住民との親睦を深めること
を目的としています。
祭礼の会場は木下地区
厳密に言うと大森の六軒という地区の厳島神社となります。
この辺りは木下界隈では下町や幸町と言ったり、大森は六軒や古新田 (こしんでん)、七畝割 (ななせわり) などといった地域名で呼ぶことが多い歴史ある土地です。
ちょっと混乱しますので、いんざいパルケではわかりやすくあえて「木下地区」というくくりで紹介させていただきます。
六軒の弁天様
厳島神社ってあの・・?
厳島神社という名前は聞いたことがある人も多いかと思いますが、こちらは江戸時代前期 (延宝 1673年~1680年) に、この地の開拓に携わった宮島勘右衛門が安芸の宮島 (広島) から勧請したものと言われています。
のちに水神社も合祀されて、「六軒の弁天様」として地域の人々に親しまれています。
年越し神輿のスケジュール
開催日 :12月31日大みそか
開催時間:夜21時~翌1時ころまで
21:00~ 布佐ひょっとこ睦・印旛龍凰太鼓
23:40頃 来賓あいさつ
0:00 カウントダウン~神輿
神輿は45分くらい担いでいます。
※状況によって中止となる可能性もありますのでご注意ください。
年越し神輿のイベント内容
入場無料
有料 :御札・御神矢・絵馬など
焚火数か所:暖がとれます
トイレ :あり
炊き出しふるまい
無料:とん汁または鍋・年越しそば・甘酒や焼酎などのふるまい
会場では地域の人たちによって甘酒のほか、とん汁や年越しそばまでふるまわれます。
2023年度は700食の年越しそばが早々と終了となるほど盛況でした。
こちらは地元の人だけでなく来場者にふるまわれるものです。(先着順)
会場にはたいまつや焚火もあり、こころなしか暖かいですね。
境内には消防車も待機しています。
焚火の周りにも監視するスタッフがいますが、お子さんと一緒の場合はもちろん親御さんが見守るようにしてくださいね。
イベント内容
21時~ 布佐ひょっとこ睦のお囃子 (おはやし)
21時~ 印旛龍凰太鼓
0時~ 神輿 下総誠粹會万灯神輿
21時から音を奏でるステージが繰り広げられます。
年越し神輿は、日本神輿協会所属の下総誠粹會の万灯神輿を担ぎます。
地元神輿愛好会をはじめ、神輿好きな人たちによって厳島神社の境内を練り歩きます。
去る年の厄を落として、来る年の希望を願う祭礼として元旦1時頃まで続きます。
開催場所と行き方
開催場所:千葉県印西市大森4336 六件厳島神社
電車と徒歩の場合
※成田線は毎年終日深夜運転 (0時~始発) を行っています。年によって運行状況は異なります。
木下駅北口信号を左、すぐに右の路地に入り進むと朱い橋 (六幸橋) があります。
橋を渡り、川沿いに進みます。
信号のない通りを渡ってさらに川沿いを進むと厳島神社です。
車の場合
国道356号線バイパス大森交差点から、県道4号千葉龍ヶ崎線布佐駅方面に進みます。
京葉銀行の先すぐ、川 (弁天川) を渡って川沿いを左へ進むと厳島神社です。
※当日は中央公民館、近隣の銀行の駐車場に停めることができました。(要確認)
あとは「電車と徒歩」と同じ行き方です。木下駅から歩いて7分くらいです。
駐車場に関して
2024年現在確認が取れているコインパーキング
木下駅北口信号左手すぐ
木下駅南口駅前
木下駅南口ロータリー右手約100mほど
木下駅南口郵便局となり
木下駅南口商店街駅側
など
下記の場所利用は当年の正式な確認はとれておらず公表していません
京葉銀行
千葉銀行
行ってみての感想
太鼓の音が遠くまで響き渡っていて、その音に心が躍りました。
私が向かったのは21時。まだはじまったばかりです。
会場はこじんまりとしていますが、すでに目視70人以上が来場されていました。
神社境内は、いくつものたいまつや焚火があるほか、神輿担ぎたちの熱気で寒さはそれほど感じませんでした。
神社の周辺は普通に住宅地が広がりますが、深夜に至るまで太鼓の演奏やお囃子、掛け声など、にぎやかな音が響くことに驚きます。
きっといまのご時世で新興住宅地ではなかなかできない貴重なイベント。
昔から引き継がれた伝統が大切にされ、おおらかな住民の人たちによって見守られているからこそ続いているのですね。
150年も続く夏のお祭りとは異なり、年越し神輿は始まったのが30年前ということ。
比較的最近にはじまったイベントということで歴史風情をそっぽに置いて書いてしまうと、以前行っていたランタンイベントとセットだとさらに盛り上がるのかなとも思ったり・・。主催側は大変ですけれど。
車社会の印西市では、木下地区全体として駐車場問題をはじめ、細い通りが多いのがネックです。そして交通量も多いです。
歩けばさほどの距離ではないものの、やはり他地域の人が家屋が密集している道を歩くのは迷いそうで不安です。
駐車場もあっちこっちに散らばっていて情報もあやふやなので、そういった問題も解決され、よりオープンで固定的な情報公開がされればもっと地域が活性化されるのかなと感じました。(いんざいパルケがやりなさいよ、という話ですが・・)
ですが、一度でも行ってみると千葉ニュータウン地区では味わえないその雰囲気に心がほっとします。
木下駅南骨董市などを含め、木下地区のイベントに行ったことのない人もぜひ、いつか足を運んでみてください。
そしてふいに見つけたちょっとした細い細い路地を探検してみてください。
今まで見たこともない情緒ある風景が発見できるかもしれません。
そして地元の良い出逢いがあるかもしれません。
開催日:12月31日
時間:21:00~25:00頃
入場:無料
主催:六軒年越し神輿実行委員会
後援:印西市観光協会
神輿:下総誠粹會