国指定天然記念物でもある「木下貝層」を中心に、万葉の緑に囲まれた公園。
名前の由来は「日本古来の木々が自然に植えられていて、今にも万葉人の句が浮かんできそうな公園のように・・・」ということ。
木下万葉公園は、かつて千葉県立印旛高校があった場所の一部、印旛高校の学校植物園だった「万葉植物園」を母体に公園として2005年にオープン。
木下交流の杜公園が2010年にオープン。
高低差約20mの丘陵を利用した公園で、丘の上からは木下の街はもちろん、利根川や我孫子市、柏の葉方面、遠くは富士山やスカイツリーまでも臨めます☆
非常に急勾配ですが貝層を目の前にした散歩道は舗装もやわらかいので、歩いていて適度な運動になりますよ。
木下交流の杜は、かつて千葉県立印旛高校があった高台に作られた広場と、万葉公園に隣接する広大なエリアに作られた公園に分かれます。
This park has a National Important Cultural Property. And there are many kinds of trees and a history museum in Park.
もくじ
公園マップ
情報は2023年3月現在
パークガイド | 国指定重要文化財木下貝層 公園南側 (国道356号側)花の谷 (河津桜とあじさいの谷) 公園高台側 (木下小学校側)木下交流の杜芝生の広場3か所 |
多目的運動場 | 団体のみ利用可 使用時間:7:00~19:00 (2時間単位) 使用料金:一般…1,080円 学生640円 中学生以下310円 ※印西市民の料金となります |
敷地面積 | 木下万葉公園:約2.7ヘクタール (約27,218㎡) 木下交流の杜:約2.9ヘクタール (約29,000㎡) 合計:約5.6ヘクタール (約56,218㎡) |
アクセス | ・JR木下駅南口から徒歩約10分。 ・印西ふれあいバス(東ルート、中ルート、西ルート)「木下小学校下」下車徒歩3分 |
お問い合わせ | 印西市役所都市建設部都市整備課管理係 0476-33-4663 |
木下万葉公園
木下貝層
木下貝層とは「国の指定天然記念物」です。太古の時代、おおよそ10万年以上前はこの辺りは海であったということを示すもので、高台は無数の貝殻が詰まっています。
実は木下周辺の高台は多くが貝がぎっしり詰まった台地になっています。
時代の流れの中、自然現象で海面が下がったり陸地が上昇したりしながら、現在のような台地になったわけですね。
指定地で貝化石を採取するのは禁止ですよ。
53mロングローラー滑り台
ロングローラー滑り台の紹介
木下交流の杜には53mのロング滑り台があります。対象年齢は6歳~12歳となっていますが、小さなお子さんと一緒に大人も滑ることができます。
急斜面を利用した滑り台ですので登るのは大変ですが、そこから滑り降りる気持ちよさは子どもたちにとっても人気があります。
それにしてもおしりが熱い!
大人が滑るとものすごい勢いがつきますので足でブレーキするなどご注意を。
場所
場所は木下万葉公園の国道356号側。駐車場は入り口付近の他に奥の方の印西こどもひかり園付近にもあります。
木下交流の杜広場や歴史資料センターから高台経由で歩いて行くこともできます。
注意と禁止事項
すべるにあたっていくつか注意があります
- 対象年齢6歳~12歳
- すべるときは前の人が半分以上すべり終わってから余裕を持ってスタート
- マフラーなどの引っかかる可能性のある衣類に注意
- 間違った利用方法による事故やケガは自己責任になる
安全にすべるために以下の事を守りましょう
- 立ってすべらない・頭からすべらない
- 後ろから押さない
- 降り口の周りで遊ばない
- 下から登らない・途中からすべらない
- 手を出さない
- 物を持ったまますべらない
- ペットや物をすべらせない
むじな池と井戸
木下万葉公園の国道356号線沿いエリアには、子どもにはたまらない自然の池が残されています。
こちらは所有者のご厚意によって解放されているのですが、歴史をたどると数百年前から存在しているということがわかります。昔々、この一帯は大きな池がありました。
夏には子どもたちはこの池に入ってザリガニなどと触れ合っています。
またむじな池の隣には昔ながらの汲み取り式防災井戸が。
どうやってくみ上げるのか、仕組みはどうなっているのかを子どもたち教えることができる貴重な井戸ですね。
少し脱線しますが、木下・大森の街区には非常用に使用できるこのような井戸が各所に残されています。
河津桜と紫陽花と藤の花の見ごろ
河津桜
毎年3月中旬頃:河津桜が咲き誇ります。(場所:花の谷エリア)
満開・見ごろの時期
2023年 3月6日前後
2022年 3月14日前後
藤の花
毎年4月中旬~5月上旬頃:藤(フジ)の花が見ごろになります。(場所:展望エリア)
紫陽花
毎年6月中旬頃:紫陽花(あじさい)が見ごろになります。(場所:花の谷エリア)
木下交流の杜公園
木下交流の杜広場・木下交流の杜公園は木下万葉公園と隣接しています。
両方合わせた広さは浦安市の総合運動公園と同じくらいになります。
芝生の広場が各所にあります。
芝生の広場 (高台側上段)
木下小学校の向かい側にある芝生の広場です。ここにも木下貝層や歴史を物語るものが置かれています。ここから裏手の坂を上ると眺めの良い静かな墓地、裏手の坂を下ると昔ながらの路地。裏手の階段を降りると小学校の校庭にたどり着きます。
眼下には利根川。そして筑波山。空気が澄んでいれば、この広場からは富士山やスカイツリーも見えます。
芝生の広場 (高台側下段)
上の広場の下にも芝生の広場があります。
この広場からは千葉ニュータウン中央のビルや鹿黒のデータセンターも見えます。
芝生の広場 (国道356号側)
隣接して駐車場があります。
写真の向こうに見えるのが国道356号線。ここから奥の里山・谷津にくぐっていくことができます。
幼児遊具広場
芝生の広場 (国道356号側) と駐車場の向かいは広い児童公園となっています。
・トイレ
・水飲み場
・滑り台など
木下交流の杜歴史資料センター
紹介
10万年以上前の話。かつて海だったことを示す木下貝層から、縄文・弥生、そして鎌倉・室町と木下の歴史を綴った資料に出会えます。江戸時代には利根川の水運で栄えた宿場町でもあった木下には大きな船が行き来していました。
時は重ね明治時代。木下駅が誕生します。その歴史は東京駅よりも古く、周辺は朝市場などで賑わっていました。
印西市というと内陸のイメージですが、ここには蒸気船銚港丸の模型があり、船が行き交う街だったこともうかがえますし、かつては海の歴史もあったのですね。
このように現代からタイムスリップできる資料館です。
場所
木下公園よりも利根川寄りの高台の一番上にあります。木下駅から歩いて行くと約15分ほどかかります。
入場料は無料
なんと入場料は無料。館内には多目的トイレもあります。
開館時間
9:00~17:00
休館日
月曜日・祝日(月曜日祝日の場合はその後の平日)。12月28日~1月4日・その他特別な日
住所 | 千葉県印西市木下1489-1 |
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休園日 | 園内利用は年中無休 歴史資料館:月曜日、祝日、年末年始 (12月28日から1月4日) |
入場料 | 無料 多目的運動場は有料 |
駐車場 | 無料 |
問い合わせ | 木下交流の杜歴史資料センター |
木下交流の杜コスモスフットサルパーク
ロングローラーすべり台のあるエリアのさらに奥にはフットサルコートがあります。
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子どもにも大人にも大人気のロングローラーすべり台
かつて千葉県立印旛高校があった場所
空気が澄んでいれば柏の街や秩父方面の山々も見渡せます
高台から千葉ニュータウン中央の建物も見えます
交流の杜には各所に芝生の広場があります
公園内はいろんな方向に道が続いています
木下万葉公園と木下交流の杜広場、そして木下交流の杜公園がすべて隣り合わせのため一緒に紹介させていただきました。ちょっと紛らわしいので全部同じ名前だと良かったですけれどね。
起伏を活かした公園で、ウォーキングする人や子どもと滑り台を楽しむ人が増え、貝層を学ぶ人たちがいたり、運動公園は遠方からの学生がスポーツをする姿も見られる多種多様な面がぎゅっと詰まった公園です。
空気が澄んだ日は、高台から利根川や筑波山はもちろん、富士山やスカイツリーをみることができます。
公園内外には「行っていいの?」と思わせる道がたくさんありますが、ぜひ進んで行ってみてください。細い路地を抜けた先には昔ながらの道や公園の裏側にショートカットできたりと楽しいものですよ。
ページ上部の公園内マップのピンク色の道は遊歩道です。ぐるりとおおきく一周できますので、ぜひ探検してみましょう。