印西には各所に里山や谷津の風景が広がっています。
みなさんもお気に入りの里山散策路があるかと思いますが、お気に入りは秘密にしておきたいものですよね。
ずっと特集するか悩んでいました・・・。
今回紹介するのはふれあいの小径 (こみち) と山崎池。
✔ 山崎池は印西でもかなりの秘境の景色を魅せてくれます。
今回ご紹介するふれあい小径と山崎池周辺は、いんざいパルケの中でも印西のお気に入り里山風景なので、個人的には紹介したくない気持ちの方が強いものです。
あまり人が立ち入ってほしくないというエゴからです。
しかし、どちらも観光散策路として公表・紹介されているばかりでなく、ふれあいの小径にいたっては「立派な休憩所」や「ようこそ」の手作り看板まであります。
せっかくですから印西の自然、良いところを見直すきっかけとしてご紹介します。
そしてその延長にある神社や仏閣を訪れて改めて印西の一面を知ってもらえたらと公開しました。
小径 (こみち・しょうけい) とは
2人以上で並んで歩けないほどの小道のこと。
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もくじ
ひょうたん島池から歩く場合
✔ ふれあい小径の入り口まで、ひょうたん島池からゆっくり歩いて片道10分ほど。
✔ ふれあい小径は一番奥まで片道7分ほど。
ひょうたん島から行って帰って30分~40分くらい。
木下駅や木下万葉公園からぐるりと回って往復1時間ちょっとくらいです。
1. ひょうたん島池のロータリーから左側の道に進みます。
ひょうたん島池の一番奥にロータリーがあります。
2. すぐ二又に分かれる道を右に進みます。
左はひょうたん島池に戻る道、または私有地に入ります。
3. 突き当り二又に分かれる道を右に進みます。
しばらく道なりに行くとまた突き当り。
左に行くと竹袋稲荷神社の隣に上っていきます。ここでは右へ。
ふれあいの小径の案内板もあります。
4. 左手の林に沿って道なりに行くと山崎池
道なりに進むと奥に池が広がっています。
手前は柵で囲われているこれが山崎池です。
左奥のきれいに舗装されていない道路を進みます。
右の道を進むと山崎池の裏側に続く山林道になります。
右手が山崎池。
ここで見る分にはなんだかうっそうとした暗い池だなぁとしか思わないのですが、ぜひぜひふれあいの小径の鳥居よりも奥の方まで歩いてみてください。
5. ふれあい小径の入り口
奥に鳥居が見えたらそこが「ふれあい小径の入り口」です。
地図
山崎池
人の名前みたいだし、印西もいろいろあれだし、あれかなぁと思って聞いてみたらまったく関係ありませんでした。(何が?と思う人はスルーしてください。)
整備されていない自然の野池
山崎池のすごいところは、池の周辺をほとんど整備していないところです。
雨量によってありのままに水量が変わり、木が池の中から生えているように見えるその姿はまるでジャングル。
例えていうならスターウォーズのダゴバ星。
同じようにそのまま手が届く池は木下万葉公園の前の「むじな池」や草深の森の下の池、松崎台公園の池がありますが、規模がケタ違いに広く、自然に囲まれた池は一周できないようになっています。
水が意外ときれい
池は水の流れがないためよどみがちですが、わりと水がきれいでした。
あ、ザリガニ発見。いっぱいいました。水面下でも透けて見えます。
歩いていくとすぐ池に入ってしまえるほど水面が近いので、お子さんなどが一緒の時はご注意を。
静かな山の中の音色
鳥の鳴き声や虫の鳴き声をメインとする音とこの風景。
まるで地方の観光地です。
これが木下駅徒歩圏という立地。
印西市民なら、ウグイスやヒバリの声は聞きなれているかと思いますが、ここでは珍しい声の鳥もいます。
ジャングルでサルが鳴いているみたいに聞こえる。
鳥の楽園
木下周辺は水辺が多く鳥も多いのですが、ここは別世界。
まさに鳥たちにとっても癒しの楽園です。
もうずっとホワイトバランス崩れている状態で見苦しい写真ですが、先へ進みましょう。
ふれあいの小径
もう山崎池だけでお腹いっぱいになりましたが、せっかく来たので入ってみることに。
いやこちらがメインでしょ。
✔ 実はそれほど広くはない。
この小径は実は直線でもそれほど長くなく、数分で行って帰ってくることができます。
鳥居と階段
入り口は竹袋稲荷神社の鳥居になっています。その先は急な階段!!
段数は88段!高低差11m。
駅や木下万葉公園から歩いて来た人には、ここでこの階段はきっつい。
でもそこから見下ろす池の景色はちょとした秘境です。
休憩所
上に上ると「ようこそ」と書かれたかわいい手作り看板と休憩所があります。
急に登場した立派な人工物には驚かされました。
でもありがたい存在です。
大人なのでついお金の話をしてしまいます・・。が、細かいことは気にしない。
石碑も。
「自然の中にある恵みを再認識しながら、市民団体により地域の活性化のために作られた」
というようなことが書いてあります。
ここでちょっと休憩。
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散策路
ここから見る風景はまさに木下版の草深の森。
だけど歩いてみると違います。
このふれあい小径は起伏の激しい丘に散策路が作られていて、右を見ても左を見ても崖。
その地形を樹木や竹林が支えています。
草深の森とはまた違った迫力があります。
目線よりも下からずっと上の方に伸びる林の線が美しい。
散策路を進むとまたかわいい看板。
竹袋稲荷神社
一番奥まで行くと竹袋稲荷神社の境内に出ます。
この神社は木下の祭りの主役となる神社。
境内には簡易トイレと駐車場があります。
竹袋稲荷神社から歩く場合
竹袋稲荷神社からふれあいの小径、山崎池はそのまま行くことができますので、こちらのルートもおすすめです。
駐車場に車を停め、参拝がてら歩いて行けます。
夏などはずっと日陰ですので気持ちの良い散策路になります。
ただし、帰りにこの駐車場から道路に出るのは見通しが悪いので注意してください。
散策の時期と注意点
12月~4月
印西の風景全体に言えることですが、とにかく寒々しいですので春~秋をおすすめします。
5月~6月
ベストシーズンです。この季節はもうどこ歩いてもきれいですよね。
7月~8月
ふれあい小径は日陰になりますが、熱射病と水分補給には気を配りましょう。
9月~11月
過ごしやすくおすすめです。ただし蜂が活発になるシーズンですのでお気を付けください。(パルケは蜂が苦手…。)
最後に
なんで紹介してしまったの?と、お思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
印西の魅力に自然というものがありながら、その自然に人が入れば自然のバランスが崩れます。
人が訪れないからこそ、自然の魅力であると感じています。
一度人の手を加えてしまったら、もう二度と戻ることはありません。
しかし今回ご紹介した理由は、人の手によって作られた「ようこそ」の言葉と、「竹袋稲荷神社」です。1,300年以上の歴史を持つ木下の祭りも、時代の流れとともに縮小し、継続していくことも難しくなってきたと聞きます。
こうして新しく訪れた人たちが知ることで、改めてこの土地の歴史、風景、風情に興味を持ち、その歴史や歩みが片隅にでも記憶に残っていただければと思いました。