千葉県印西市、JR成田線小林駅前では昔から朝市が開かれています。
朝市と言うと、勝浦や銚子、大洗の魚市場が有名ですが、農産物や雑貨などを含め全国各地には朝市が開かれている街がいくつもあります。
これとは少し違った性質を持つ市場がJR成田線小林駅の朝市と日中の市場です。
情報は「昔から印西を知る人」「市場出店者」「朝市に出店する魚屋さんと取引する人」からのお話をまとめています。
なお、「小林を明るくする会」「印西市観光協会」などにも問い合わせたのですが、市場について情報があませんでしたので、公式的な情報とはなりません。
市場出店者さんたちから取材の写真掲載の許可をいただいています。(歓迎されました)
市場は公に主催があるものではないため、正確で詳しい情報は伝えられません。このような地域の文化があったという話だけでも伝えたく、記録として残させていただきました。
JR成田線小林駅前の朝市・市場

開催日 :年末年始以外の平日はたいてい出店者がいるようです
開催時間:早朝3時前後~昼過ぎ~時には夕方
開催場所:JR小林駅南口前
規模 :数店舗
※状況によってはまったく誰も出店していないこともあります。
小林駅前の朝市・市場は主催がイベントとして開催しているのではなく、「誰かしらが入れ替わり立ち代わり、来られる人が出店している」というものです。
行けば必ず何店舗も出店しているわけではありません。
その日の収穫や天候状況により店舗数・内容は異なります。
場所

JR成田線 (常磐成田・我孫子線)・上野東京ライン小林駅前「南口」
中華料理「美華」付近
出店場所は、南口ロータリーが完成していない現在は「南口駅前の仮の広場」となっていますが、今後やんわりと変わっていくものと思われます。
主な出店内容

午前中:地元の野菜やえびや鮮魚 (農家や利根川・印旛沼などの産物)・惣菜
午後 :上記に同じ
夏と冬で売られているものの内容や時間帯が異なります。
海産物などは、各地に昔から仕入れを行っている飲食店が現在もありますので、新鮮なものが買えます。
湖北駅や遠く山梨県の方まで魚介類を届けることもあるそうです。
市場の魅力

地元で採れる畜産物や郷土の調理済みの総菜も買えます。(手作りの味!)
漁港から直送された新鮮な海産物を買えます。
地元の方々はもちろん、ここに出店している方々との会話も楽しめます。
小林駅の朝市・市場のはじまり
小林駅は行商さんの数が最も多かった駅のひとつです。この行商さんたちに向けて出店するお店が増えたのが市場のはじまりです。
行商さんは販売に行くついでにこの市場から品物を買い、また行商さんも中継点としてここで出店し、それらを目当てに一般のお客さんも訪れ賑わいました。
かつてこの沿線で「自然に成り立った賑わい」は現在は「わずかに残っている」という雰囲気になりましたが、それでも昔から気軽に新鮮な海産物や農産物を安く買えるという姿は変わっていません。
実は印西市内では木下駅前でも長らく朝市が行われていました。
ここでクイズです。
「昔は何もなかった」印象のある印西市。
なぜ小林駅と木下駅で朝市で賑わったのでしょうか。
木下はなんとなく想像がつきますか?
どれくらい賑わっていたのでしょう?
いつまでやっていたのでしょう?
答えは後日公開予定の「印西市の朝市の歴史について」でお話します。