印西の歴史

「幻の新駅計画」いんざいの昔話タイムトリップ-よもやま物語-

印西市の新駅計画を探る

印西市には現在木下駅、小林駅、千葉ニュータウン中央駅、印西牧の原駅、印旛日本医大駅の5駅。しかし実はその昔、これ以外にも駅の設置が計画されていました。
それらの駅をご紹介しましょう。

十町歩駅・天王駅・高花駅

さまざまな呼び名が並びましたが、これらは同じ位置の計画駅の仮称です。
構想段階だったので資料によって呼び名が違います。

こちらは千葉ニュータウン中央駅と印西牧の原駅の中間に予定されていた駅です。現在は旧県道千葉龍ヶ崎線が通っているあたりです。北千葉道路草深ICよりも少し東側ですね。

北総線の幻の新駅計画参考:Google Maps

写真は2019年のGoogle Mapsの航空写真です。

高花地区にとっては最寄り駅となり、かつての中心的市街地木下からも最も近い北総線の駅に成りうる場所でした。もし設置されることがあればコストコやカインズも近いですね。

さらには千葉ニュータウン中央と小室間にも駅が計画されていました。
停車駅が増えると速達性が…とも思うかもしれませんが、当時は北総線だけでなく成田新幹線、そして東京都10号線延伸線新線(北千葉線)、いわゆる都営新宿線を小室までびゅんと引っ張って延伸した路線が計画されていたのです。

印西市の国道464号線高花草深エリア

今となっては夢物語なのですが、駅ができていたらどうなっていたでしょうか?もしくはこれから新しく駅ができたら?
そんな妄想も面白いですよね。

木下駅~小林駅中間駅

JRから話が出ていたのが、木下駅から小林駅に設置計画があった駅です。
木下東住宅地区の東部、街区がちょうど途切れるあたりで、平岡地域付近です。
実はこの辺りより少し西側にはかつて木下駅設置の候補地であったという歴史があります。

木下小林間の新駅計画エリア参考:Google Maps

航空写真は2019年です。
木下駅から布佐駅は2分ほどで到着するのに、木下駅から小林駅は5分ほどかかります。
その真ん中に駅を設置する意図は、まず成田線複線化にともなう変電所の移設や車両基地の設置が考えられていたようです。

木下小林間の新駅計画エリア

かつては千葉ニュータウンよりも勢いよく人口が流入した成田線沿線ですが、当時の情勢で木下と小林の間にできていたらどのような名前の駅になっていたでしょうか。
平岡?それとも木下河岸?JRのことだから普通に東木下?
木下周辺には踏切が多く、その踏切の名前には今では想像もつかない名称が付いています。そんな名称を巡ってみるのも面白いですね。