印西のイベント

六軒厳島神社祭礼2023|千葉県印西市の伝統祭り

千葉県印西市の木下地区には伝統的なお祭りが3つあります。

木下の祭りと称される「竹袋稲荷神社祭礼」
大森の祭りと称される「大森鳥見神社祭礼」
六軒の祭りと称される「六軒厳島神社祭礼」

木下のお祭りの範囲

それぞれの違いは、

竹袋稲荷神社祭礼は、
京都伏見の稲荷神社の分社で、豊作を祝う稲荷神社の祭礼です。稲荷神社は竹袋の高台にあります。4台の山車と神輿が街を練り歩き、お祓いや商売繁盛の祈りをしてくれます。

大森鳥見神社祭礼も、
五穀豊穣を祝う祭礼です。こちらも街を見下ろす大森の高台にあります。境内だけで行う山祭りと、街を神輿が練り歩く本祭りが行われます。

六軒厳島神社祭礼も、
五穀豊穣を祝うお祭りですが、厳島神社と水神社が合祀した経緯を持ちます。
水神様といえば農作物に必要な水 (雨) を供給してくれる神さま。水神社は水田の近く (低地) にあり、農作物が豊作になるようにと建てられる神社です。

 

ちなみにこの木下地区だけでも、木下、大森、六軒では歴史をはじめ雰囲気も大きく異なります。特に木下・大森は一定の年数に入居がされた他地区とは異なり、新・旧・古が入り混じった地区となります。

※イメージをつかむためにざっくりとした雰囲気だけをお伝えしています。

今回は六軒のお祭りの紹介。

六軒は「ろっけん」。
弁天はそのまま「べんてん」と読みます。

記事公開:2023年7月4日。内容は祭礼の元総代の監修を得ています。
レポートはとある年のお祭りの様子ですので、年によって内容・写真は異なります。
興味を持ってもらうことを目的としています。「こんな感じ。」程度にご覧いただければ助かります。ここからさらに興味を持っていただける人が増えることを願って・・・。

祭礼の会場は木下地区

厳密に言うと大森の六軒という地区の厳島神社となります。
この辺りは木下界隈では上町や幸町と言ったり、大森は六軒も栄町などの町があり、古新田 (こしんでん)、七畝割 (ななせわり) などといった地域名で呼ぶことが多い歴史ある土地です。
ちょっと混乱しますので、いんざいパルケではわかりやすくあえて大きく「木下地区」というくくりで紹介させていただきます。

 

催日時

202371517

スケジュール

※スケジュールはおおざっぱです

15日()
10:00神事
13:00頃~山車神輿
18:30頃~競演 (千葉信用金庫周辺~)
19:30頃~(ちばぎん駐車場周辺)
~20:00頃
~21:30頃

16日()
15:00頃~山車六軒地区
18:30頃~競演(千葉信用金庫周辺)~20:00頃
~22:00頃

17日()
13:00頃~神輿・山車六軒地区
17:30頃~競演 (六軒コミュニティセンター周辺)~20:00頃
~22:00頃

催場所

葉県印西市大森4336六軒厳島神社周辺

車場
詳しくはこちら

イレ
厳島神社向かい・中央公民館

辺の飲食店+お店

詳しくはこちら
+
酒乃なべだな・ペットハウスプルート・藤沢人形工房・菓匠川村・坂の途中・幸楽苑・BIG-A・乗馬サロンnonoma garden・こなこな(我孫子市)・リバーサイド(我孫子市)・千葉銀行・京葉銀行・成田信用金庫など

 

六軒厳島神社祭礼とは

六軒厳島神社祭礼

六軒厳島神社祭礼は、千葉県印西市大森の六軒地域の弁天川沿いにある「六軒厳島神社」で毎年7月に3日間開催される伝統祭りです。

おおよそ150年以上続く伝統的な祭りです。
以前は、明治~大正ころは大森鳥見神社と同じ時期に行われていましたが、
同じ木下地区のお祭りと異なるのは、毎年梅雨時期ころに行われるようになったということです。

祭礼はすべて六軒厳島神社で行われるわけではなく、六軒地区の各所で競演などが行われています。その年によって場所が変わります。

年末には「年越し神輿」も恒例行事。

六軒厳島神社の年越し神輿についてはこちら

お祭りの規模

神輿 (みこし)

計3基

神社神輿1基
誠粋会万灯神輿1基
子ども神輿1基

山車 (だし)

計4台

3台
太鼓車1台

六軒厳島神社祭礼

お祭りは3日間。
周辺の道路の交通規制まで行われます。

3基の神輿と3台の神楽山車と1台の太鼓車が六軒地域を練り歩きます。

六軒厳島神社祭礼

六軒の街はそれほど広い地域ではありませんので、きゅっとした範囲に数多くの山車が出ます。
六軒地域を歩いていれば太鼓や笛の音が聞こえ、どこに行けば合流できるかがわかるかもしれませんね。お祭りの音や掛け声が響き、街中がお祭りムードになります。

お祭りは夜まで続きます。

六軒厳島神社祭礼

 

見どころ

六軒厳島神社境内

六軒厳島神社祭礼

境内には出店も開かれ、地域の人たちがふるまう手料理をはじめ、子どもたちの遊び場としても活気があります。

※開催年によって内容は異なります。

 

山車神輿の競演

六軒厳島神社祭礼

夜に神輿と山車が六軒地区周辺に集結して競演が行われます。
※写真は境内ではありません。
※年によって場所が変わることがあります。

2023年は千葉信用金庫と千葉銀行駐車場周辺など。

お祭りの掛け声は
「わっしょいわっしょい!」
「そいやそいや!(せいや!せいや!)」
「えいさ!えっさ!」
のどれでしょう?

もともと
六軒厳島神社では「そいや!そいや!」
江戸神輿の伝統をくんでいました。
近年では少し変わっているような気がします。

夏の夜の熱気に包まれ、粋な祭り人たちの掛け声や神楽山車の演奏が響きます。

 

出店

六軒厳島神社祭礼では、スペースの問題で数は少ないですが出店が出ます。
食べ物や飲み物、お土産など、さまざまなものが販売されています。
焼き鳥やおでん、たこ焼き、焼きそばなどの定番の屋台、地域特産の郷土料理、ビールや日本酒、ソフトドリンクも販売。
昔ながらのカタヌキや射的、お守りや絵馬などの神社グッズまで、さまざまなものがあり楽しめます。

※開催年によって内容は異なります。

 

川沿い散歩

六軒厳島神社祭礼

弁天川沿いを歩くとしんとした静寂と祭りの賑わいの両方が楽しめます。
水面に映る灯りも画になります。

わりと少なくない頻度で昼間は弁天川に白鳥が来ることもあります。

弁天川の白鳥

 

中央公民館

印西中央公民館からの眺め

中央公民館は赤レンガ調の5階建ての建物です。
出入り自由なので気軽に入れます。
各フロアにトイレが設置されていて、各階から雄大な利根川方面の景色や、千葉ニュータウン方面の景色を臨むことができます。
夕方もし訪れることがあれば、ぜひ中に入ってみてください。

印西中央公民館から利根川の眺め

 

おすすめの来訪スケジュール

土地勘がない六軒の民でない人が六軒のお祭りを見に行きたい場合のおすすめのタイミングは、
初日の夕方17時~19時頃。
または最終日の19時以降。
この日の夜は神輿による競演が大々的に行われます。

その前の夕暮れ時に神社に参拝し、縁日などの雰囲気を楽しみながら、夜の競演をたのしみます。

開催場所と六軒への行き方

開催場所:千葉県印西市大森4336 六件厳島神社とその周辺

 

電車と徒歩の場合

六幸橋と中央公民館六幸橋と中央公民館

JR成田線(常磐成田線・我孫子支線・上野東京ライン)木下駅北口下車

ロータリーの信号を左、すぐに右の路地に入り進むと朱い橋 (六幸橋・ろっこうばし) があります。

六幸橋を渡り、川沿いに進みます。

信号のない通りを渡ってさらに川沿いを進むと厳島神社です。

車の場合

国道356号線バイパス大森交差点から、県道4号千葉龍ヶ崎線布佐駅方面に進みます。

京葉銀行の先すぐ、川 (弁天川) を渡って川沿いを左へ進むと厳島神社です。

ところが駐車場はありませんので、確実なのは木下駅北口・南口のコインパーキングに停めます。
千葉ニュータウン方面から木下駅北口へは車の侵入は難しいので、南口ロータリーを目指しましょう。
※公式ではありませんが、空いていれば中央公民館・木下水辺の広場に停めさせていただいています。

あとは「電車と徒歩」と同じ行き方です。木下駅から歩いて7分くらいです。

駐車場に関して

木下水辺の広場木下水辺の広場:駐車場は駅側(写真右側)です

無料の駐車場

公式ではありませんが、時間的にも車の数的にも空いていれば
中央公民館 (トイレあり)
木下水辺の広場 (トイレあり)
に停めさせていただいています。

2023年現在確認が取れているコインパーキング

木下駅北口信号左手すぐ
木下駅南口駅前
木下駅南口ロータリー右手約100mほど
木下駅南口ロータリー右手約200mほど
木下駅南口郵便局となり
木下駅南口商店街駅側
2023年秋頃より木下南口にぎわい広場予定
など

 




六軒厳島神社について

六軒厳島神社

厳島神社は江戸時代、1679年 (延宝7年) 7月に創立されたと言われる神社です。

この地域に開拓民が移住してきた際に、開拓に携わった大森の宮島勘右衛門 (みやじまかんえもん) によって、安芸の宮島から厳島神社を勧請したことが始まりとされています。

後に水神社と合祀しました。

地元六軒の守り神として印西七福神の女神「弁財天」が神社に向かって右側の池の手前に祀られています。
弁財天は「弁天様」の名称で親しまれています。弁天様は音楽・芸術、知恵、財産を司ります。

弁財天は、農作物に必要な水を供給してくれる「五穀豊穣 (ごこくほうじょう)」の神様です。

御祭神

いわゆる神さまは、
厳島神社:「市杵嶋姫命 (いちきしまひめのみこと)」…航海・芸術の守護神
水神社 :「水波能売命 (罔象女神)(みつはのめのかみ)」…火災除去・龍による水神の化身など
を祀っています。

いろいろな神様と「なんとか様」がたくさん出てきてわからなくなりそうです。
とにかくそれくらい由緒ある場所ということですね。

 

境内

六軒厳島神社

敷地面積:約1738.8㎡ (526坪)
施設
本殿
拝殿
石造りの鳥居:平成7年に再建
印西大師三十八番の小堂:平賀より遷座
稲荷神社・三峯神社・咳神社の小祠
石碑・庚申塔19基
幼児遊具
土俵:過去
水神橋公衆トイレ

トイレ

六軒の公衆トイレ

トイレは水神橋を渡った弁天川のすぐ向こう岸にあります。

または弁天川沿いの中央公民館・木下水辺の広場も利用可能です。

 

子ども相撲

土俵

六軒厳島神社の土俵

地元大森では、大正4年~大正9年第24代横綱「鳳 谷五郎」を輩出したことを記念して石碑も建てられています。
書は同じく地元出身の俳優「滝田栄」さん。

過去には小さな土俵がありました。
というのもここでは子ども相撲イベントが行われていました。

 

近所の散歩

成田線の鉄橋下

六軒厳島神社の横の住宅の中をさらに奥に行くと、
急に田園風景が開けます。
そして手賀川では成田線の線路の下をくぐれます。

成田線が通る際は真上を通りますのですごい轟音が!
くれぐれも常識の範囲内での行動でおねがいします。

 

六軒の地元民のお祭り

子どもと地元のお祭り文化

お祭りと言えば子どもたち。

木下地区は車が進入できないような細い小径がたくさんあります。
子どもたちはそんな小径を自由に行き来し、お祭りを楽しんでいるようです。

木下地区のお祭りの際は小学校の授業が早く終わり、みんなでお祭りに走っていき、夜山車を引き終えたら全員お菓子をもらってまた明日~。

という昭和の姿は今もあるのでしょうか。

昭和~平成の六軒地区

かつては六軒地区だけで映画館が2店舗。
大きな醤油会社、呉服店、ドラッグストア、写真スタジオ、魚屋さん、人気のうどん屋さんなど、
今は面影もなくなってしまった姿がありました。おかじま電気?だかノジマ電気?が出店するという話もありました。

急速な勢いでその景色は変わっていきますが、歴史を引き継いだ酒屋さん、珍しい鉄砲火薬屋さんをはじめ、デザインを一新した銀行もあります。

これからの六軒地区

ここからは個人的な感想です。

減ったもの、なくなったものが多い中、最近では雑貨屋さんや飲食店がオープンしたりと少しずつ新しいものも増えてきているようです。

私は木下駅北口は物理的にとても行きにくいと感じます。
個人的には木下駅北口の前の道路を「すべて西行き一方通行」にして「歩道を整備」し、
「弁天川の駅側岸に一方通行東行き」を新規で作って(排水機場の前に出るがどこで合流かは考えてない・・・)、
弁天川の両側に遊歩道も整備して、川沿いを桜並木に、そして茶屋でもあればいいなぁと思うことがあります。
そこに住んでいる人のことを何も考えずに言えば好き勝手ですね。

ただ、水辺のある街として栄えた歴史は世界中どこでも共通することで、それを活かした街づくりが進むことを願っています。

お祭りから脱線しましたが、今年「お祭り見に行ってみようかな」と思っている印西市外方々、千葉ニュータウン地区の方々、印旛地区や本埜地区の方々が、いまの六軒だけではなく、かつての繁栄を知りながら見れば、ひと味違う体験になるかも知れませんね。

 

六軒厳島神社祭礼の詳細

開催日 :7月15日~17日
開催時間:お昼過ぎ頃~22時頃
開催場所:千葉県印西市大森4336六軒厳島神社周辺