みなさん年末年始はいつもどのように過ごされていますか?
私はかつて10年間、年末年始を華やかな職場で過ごしていました。
仕事ではなくても賑やかな場所にいたり、人ごみの中にいたりすることが多かったです。
日本全国で年越しイベントをやっていて、あえて地元のイベントに行って年越しするということはありませんでした。
ただ、心の中では「地元の年越しイベントはどんな感じなんだろう。」
という気持ちはありました。
しかし、さすがに冷え込んだおおみそかの夜に、あまり情報がない馴染みのない場所の年越しを見に行くのは少々ハードルが高いですよね。
というわけで情報のひとつとして、その時のレポートを紹介します。
師戸は「もろと」と読みます。地元っ子は「もろど」という方も多いです。
宗像は「むなかた」。
祭囃子「まつりばやし」と読みます。
記事更新日:2025年1月5日
記事公開日:2025年1月2日
レポートや写真はとある年の様子です。年によって内容は異なります。
その年に開催されるかどうかは事前に師戸囃子保存會にお問い合わせください。
・師戸囃子保存會|Facebook
・師戸囃子保存會|Instagram
・師戸囃子保存會|X Twitter
「こんな感じ。」程度にご覧いただければ助かります。
「師戸囃子保存會」取材掲載許可済。
師戸宗像神社年越奉納祭囃子とは
年を越すにあたり、師戸地区の安全祈願と感謝のために、師戸宗像神社にお囃子を奉納するイベントです。
印西市師戸宗像神社の年越奉納祭は2024年で18回目を迎えます。
師戸宗像神社年越奉納祭囃子
「もろと|むなかたじんじゃ|としこし|ほうのう|まつりばやし」
簡単に言うと
「奉納」は神社に献上すること。
「囃子」は、お囃子と言われることが多いですが、楽器や人の舞踊などでにぎやかさを添え、引き立てることです。
奉納囃子とは、神前に向け儀礼として演奏されるお囃子ですので、お祭りのお囃子と曲調などの違いがあります。ぜひ聞きながらその意味を感じてみてください。
師戸囃子保存會が主体となって、
・五穀豊穣と師戸地区の安全祈願やお囃子の奉納をもとに
・地域振興・地域活性化
・地域住民との親睦を深めること
を目的として続けられています。
祭礼の会場は印旛宗像地区師戸
印西市には13もの宗像神社があります。
今回のお祭りは県立印旛沼公園にほど近い師戸地域の宗像神社。
明治時代までこのあたりは「師戸村」でした。
その後周辺地域と合わせて「宗像村」となりました。
さらに1955年 (昭和30年) 宗像村と六合村が合併して印旛村となった経緯があります。
この師戸、印西市を北西から南東に向かって流れる師戸川をはじめ、かつては師戸城というお城まであったという由緒ある名前です。名前がかっこいい。
深く突き詰めるとまだまだありますが、今回はいったんここまで。
年越奉納祭囃子のスケジュール
開催日 :12月31日大みそか
23:30~ 師戸囃子保存會「祭囃子」
0:00 カウントダウン~祭囃子
0:30 抽選会~来賓あいさつ
演奏は23時半以前にも行われていることがあります。
※状況によって中止・変更となる可能性もありますのでご注意ください。
イベント内容
入場無料
駐車場 :公式ではありませんが、周辺にスペースがあります。駐車に関しては師戸囃子保存會さんや神社にいる方に聞いてみましょう。地域はとてもおおらかですが、周辺は家屋が多いですので車通行の際も神社や地域の方々に著しく迷惑がかからないようご配慮お願いします。
トイレ :緊急事態の場合は印旛沼公園のトイレを借りましょう。
炊き出しふるまい
無料:とん汁・甘酒のふるまい
会場では師戸宗像神社の宮世話人を中心とする師戸の人たちによって作られた甘酒のほか、とん汁までふるまわれます。普段、神社を管理、運営、維持などをされています。
こちらは地元の人だけでなく来場者にふるまわれるものです。感謝。(先着順)
見どころ
竹灯篭と和傘
祭囃子
獅子舞
抽選会
竹灯籠と和傘
宗像神社の周りを彩る美しい竹灯籠と和傘。
この竹灯籠は毎年師戸囃子保存會の方々による制作とのこと。
芸術でもあり、どこかかわいらしいデザインも感じられます。
竹灯籠の中にはローソクの火が灯り、光とともにあたたかみを感ます。
遠くからも上品な華やかさを映し出す和傘。彩も美しい。
多くの方々が「きれい~」とつぶやかれていました。
師戸囃子保存會の祭囃子(まつりばやし)
23時30分頃から、奉納囃子が始まります。
奉納囃子と祭囃子、厳かであったりにぎやかであったり・・。
その曲その曲の意味をわからなくても、聞き入ってみると何かメッセージが感じられるかも。
師戸囃子保存會
師戸囃子保存會のみなさんによる演奏。
師戸囃子保存會は地元に伝わるお囃子を後世に残したいとの思いで2007年 (平成19年) に発足しました。
師戸の郷土芸能を保存し継承を行っていますが、宗像神社祭礼をはじめ近年は老人ホーム慰問・他地区のお祭り・子どもたちとの交流(お囃子体験教室)など、印西市内のイベントでもおなじみの顔となりました。
太鼓や笛、鉦(かね)やほら貝まで使い演奏します。
獅子舞
新年を迎えると大きな獅子舞がやってきます。
訪れた人はカプっとやってもらいましょう。悪魔祓い、飢饉や疫病を追い払う意味が込められています。
伝統的な獅子舞が目の前で見られることに感動。
抽選会
当日訪れた人には全員に抽選チケットが配られます。
写真の左側に積まれているたくさんの景品。
言っていいのか・・かなり豪華なものがありました。
抽選に外れた方にも醤油などが配られます。
開催場所と行き方
開催場所:千葉県印西市師戸1109
車の場合
千葉県立印旛沼公園の入り口の横を素通りします。
道路は高台に上がっていきます。道路の幅はわりとありますので行き違いができます。
しばらく道なりに進むと神社です。
駐車場に関して
下記の場所利用は当年の正式な確認はとれておらず公表していません
神社周辺の空きスペース
行ってみての感想
まず一番初めに思った感想は「きれい~」でした。
とにかく竹灯籠と和傘のコンビネーションが美しい。
年越祭囃子には子どもから若い人、大人まで100人を軽く超える人々が集まり、ご近所地元感がありながらも雰囲気の良さと神社に包まれた凛として厳かな空気感がとても居心地よかったです。
太鼓と笛の音が響き渡り、その音に心が落ち着きます。
ストーリーを感じさせる楽曲と境内で集まっている人たちが一体となっている気がしました。
それはまるでひとつの演劇を鑑賞しに来ているような雰囲気です。
師戸の中心部にはたくさんの家が集まっています。
この音色が各家にも遠く響いているのかな。
その音が聞こえたら、近所の子どもたちも集まって、わきあいあいと楽しめる。
今までたくさんのお祭り主催の方々とお話ししましたが、
お祭りを催す人たちはみな同じ気持ち、同じ方向を向いています。
印西市内では当日、大森六軒の年越し神輿も行われています。
両方訪れたことがある人はわかると思いますが、六軒とはいやもう本当に全く違うイベント内容です。
どちらも楽しめますので、ぜひぜひどちらも味わってほしいですね。
師戸も六軒も長く続いてほしいです。
一度でも行ってみると千葉ニュータウン地区では味わえないその雰囲気に心がほっとします。そして地元の良い出逢いがあるかもしれません。
師戸囃子保存會のみなさま、そして師戸宗像神社の関係者さま、とん汁甘酒を作ってくださったみなさま、地域を支える師戸のみなさま、ありがとうございました。
開催日:12月31日
時間:23:30~25:00頃
入場:無料
主催:師戸囃子保存會
後援:師戸宗像神社と師戸の皆々様