印西うんちく

千葉ニュータウンの街の広さと千葉県内の主要な街の広さを比較

こんにちは。
全国各地で見かける「ニュータウン」。
もともと柏市の光ヶ丘団地が日本初のニュータウンともいわれていますが、その街の規模は各地ともさまざま。

情報は2021年9月現在。

千葉ニュータウンの規模

千葉ニュータウンは東西で約18km。
その距離は聞いただけではいまいちイメージがつかめません。
例えて言うと、「東京駅」を起点に18kmというと西船橋や北松戸・吉祥寺あたり。

千葉ニュータウンの縦幅は南北で2~3km。
例えて言うと上野駅から東京駅が3km弱。

では、駅圏の規模はどうでしょうか。
千葉県の他の街の有名駅周辺と同じ尺、同縮図の地図で比べてみよう、というのが今回のお話です。

すべてGoogle Mapsをお借りする形となります。
表示媒体によっては位置がずれていることがありますが、基本的に駅を中心として見ていただければ幸いです。

千葉ニュータウン中央駅の規模

千葉ニュータウン中央駅周辺はこんな感じ。
歩いていくと20分~25分弱の距離感となります。

これを見ている印西市民の方は特に違和感を持つものではなく、ああ普通に行動圏だねぇ。程度かと思います。

それにしても大塚のビジネスモールの空間の取り方はゆったりとしていますね。

 

では、千葉ニュータウン中央駅と同じ尺、同縮図の地図を広げてみましょう。

区画や空間、道路の広さが圧倒的に違うので、本当に同じ尺図?と疑われるかもしれませんが、もしよろしければご自身でGoogle Mapsを開いて見比べてみてください。

あ、あと、これはあくまで同じ駅圏として街の広さ感覚を他の街と比べただけです。

例えば街ブラ番組で
「新宿」や「池袋」と紹介するのと、「日比谷」「有楽町」「銀座」で分けて紹介するのは範囲が違いすぎて完全に土俵が違います。
その「日比谷・有楽町・銀座」を「ひとつの街」として合わせると「新宿」や「池袋」と同じくらいの広さです。
そういった感じでひとつの駅を中心とする街の広さを見てみました。

松戸駅周辺と千葉ニュータウン中央駅周辺の範囲比較

出だしからびっくりしました。
千葉ニュータウン中央駅圏と思っていた範囲は、松戸駅周辺にしたらこの広さです。
松戸駅を中心に新京成線の駅で囲まれています。

東口のビル群は、千葉ニュータウン中央駅北口の駐車場だけですべて収まりそうです。

宿場町として歴史のある松戸は、向きを変えると木下地区の街に似ていますね。
川と高台。駅と河川。

船橋駅周辺と千葉ニュータウン中央駅周辺の範囲比較

船橋駅周辺も松戸のようにびっしり密集した市街地が形成されています。
この範囲の中にいくつも駅があるところが船橋。

意外なところでは、南へ向かえば海。
北へ向かえばすぐに田園風景にたどり着くところです。
千葉ニュータウンでいえば南は戸神くらいの位置、北は大塚あたりの位置ですよね。
意外。なかなかラーバンな環境。

柏駅と千葉ニュータウン中央駅の範囲比較

駅周辺一極集中集客という意味では千葉県の中でもかなりのレベルですが、予想よりも広い範囲にびっしりと市街地形成されています。
すぐ南にはサッカースタジアム。
もうすぐ東側は手賀沼だと考えると自然も近い環境です。

柏の葉キャンパス駅周辺と千葉ニュータウン中央駅の範囲比較

もともと三井が所有していた土地やゴルフ場を鉄道と一体で作り上げている柏の葉キャンパス。駅前にぎゅっと必要なものが揃うスマートシティの代表的な街です。

新規開発地区自体は実はそんなに広くはなく、千葉ニュータウン中央駅でいえばイオンモール周辺 (中央北) がどん、と入るくらい。あとは東京大学や千葉大学と柏の葉公園、そしてT-SITEなどの商業施設が周辺にあります。

ただし、柏の葉住宅地 (柏の葉公園の南西エリア) や昔ダイエーがあったところは何十年も前からこの姿で存在していたのですが、開発により既存の市街地との一体化してきています。

海浜幕張駅と千葉ニュータウン中央駅の範囲比較

ビジネス街と住宅、商業などの区分けや街並みが、千葉ニュータウンと最も近い雰囲気の街です。

やはり埋立地だけあって広範囲に整然とした街が形成されていて、千葉ニュータウンよりも区画が広く取られています。
こうしてみると幕張ベイタウン (打瀬) や若葉地区の住宅は原山や高花くらいの距離感となります。もっともこの辺りは検見川浜駅も近いです。

海浜幕張は千葉ニュータウン中央駅圏よりも広い範囲が対象だと見ることができます。

千葉駅周辺と千葉ニュータウン中央駅の範囲比較

あまり参考になりませんが、千葉駅周辺との比較です。
かつて千葉駅の中心地は現在の東千葉駅のあたりにありました。
現在は千葉中央駅周辺に移っています。

千葉ニュータウン中央駅圏と比べると、範囲内にいくつも駅が存在し、京葉線の千葉みなとも含まれます。

 

さて最後に、印西市でもとりわけ街の風景に特徴のある印西牧の原駅周辺も見てみましょう。

印西牧の原駅周辺の規模

シムシティのような街並みですが、商業施設がどん、どん、どんと3つ建っています。
この商業施設を他の街に当てはめると、どれほどの広さかがわかります。

 

あまり地図には出ていませんが、市街地形成されている街は中小のスーパーや商店、飲食店などが各所に存在しています。

住宅が区画分けされているニュータウンでは、歩いてすぐ何々屋さんとはいかないのですが、遊歩道があったり、歩道や道路、公園が広くとられています。

この2つは相反する街の形成文化があります。

前者は自然に街が形成されていったもの。
後者は何もなかったところに街を作り上げたもの。

どちらが住みよいかは永遠の議論で、個々の価値観でしか判断できません。

例えば、
「柏駅ビルやビックカメラ、アーケード商店街でちょっと買い物して帰れるちょうど良い寄り道時間。」
という人もいますし。
「いや雨でも子供連れてもゆったりと屋内で買い物できる巨大なイオンがあった方が良い。」
という人もいます。

こういった面で、あまり日本にはない街のつくりをしている千葉ニュータウンに住む私たちは、「あまり他都市と比較しないこと。」「その良さは理解されない。」という意識でいる方が良いかなぁと思います。