街づくり

2024年10月千葉北西連絡道路(千葉柏道路)の進捗状況を考える

こんにちは。

印西市は地図で確認すると関東一円に広がる高速道路の大きな空白地帯のちょうど真ん中に位置しています。

高速道路のインターチェンジ (IC) に関しては市内の住む地域によって最速で到達するICが変わるというもので、
北部は圏央道の牛久阿見ICや阿見東IC、常磐道の柏IC、
南東部は東関東道の酒々井IC、
千葉ニュータウン中央・牧の原地区は東関東道の千葉北ICか四街道IC、
という感じでしょうか。

しかし、最近必要性が見直され急ピッチで検討が進められている道路があります。
そのひとつが千葉北西連絡道路です。

柏市呼塚交差点柏市呼塚交差点

情報は2024年10月時点。状況は常に変動しています。
最終更新日:2024年10月10日。

記事は印西市民から見た話となります。
便宜上「高速道路」という言葉を使っています。
専門的なことには詳しくないため、どんな感じかな程度の簡単な紹介とさせていただいています。
数ある情報の中の読み物、参考程度にご覧いただけると助かります。

 

千葉北西連絡道路とは

千葉北西連絡道路の構想ルート引用:国土交通省2024年2月資料より

かつて千葉市と柏市を結ぶ国道16号バイパス「千葉柏道路」として構想されていた道路の仮称です。
千葉県北西部を南北に連絡する役割として計画されている高規格道路です。

整備効果

国道16号の慢性的な渋滞緩和、周辺の人口増加対応、物流施設増加対応、大型車市街地進入対策、中核市柏市と県庁所在地千葉市のアクセス向上、成田空港アクセス向上、災害対策、そして高速道路アクセス空白地帯の解消など、さまざまな課題の改善につながる道路です。

整備検討区間

第一段階として整備検討は野田市から印西市までになります。

「印西市に迂回したら16号のバイパスとしては意味がないのでは?」

これを見たとき、ほかの2つの案と比べるとずいぶん思い切ったルートだと思いました。でも意味がないとも限りません。

まず、現在の国道16号を拡幅したり、高規格道路や立体交差を新設する場合よりも、費用も安く、開通見込み期間が大幅に短縮される可能性があります。

「確かに。とにかく生きてるうち、運転できる年齢になんとかしてほしいというのはあるかも。」

実際現時点でも千葉市から野田市方面、茨城方面は、国道16号を通るより、印西市内を縦断して利根川沿いを使ったほうが早いとの話も聞きます。

本当は、今の国道16号の拡幅や、16号上部に高規格道路を通すのが理想かもしれませんが。

あとは、柏市や八千代市をスルーして成田方面へ行く人なども一定数いますので、国道16号の交通量が減るのかも。

「いやでも印西市止まりじゃ全然効果ないですよね。」

東葛地域から成田空港方面のアクセスは飛躍的に良くなります。
あと、印西市民的には三郷や越谷のショッピング地帯に行きやすくなり、子育て世代なら野田の清水公園や遊園地、工場見学にサクっと行けるのはありがたいです。

逆にもし千葉市に行く場合は、結局国道16号を通るので、国道296号交差部からこてはし台周辺、千葉北インターチェンジから穴川の区間などに対策があるとありがたいかなぁ。

なので、千葉北西連絡道路は国道16号のバイパスとしてとらえずに、新しい交通網として考えるとより良い受け取り方ができるのではないでしょうか。

想定ルート2024年10月時点

千葉北西連絡道路の構想ルート引用:柏市公式サイトの資料

現時点で想定されているルートは以下の通りです。

「野田市つくば野田線以北」

「野田市利根川沿い」

「柏市利根川沿い」

「我孫子市利根川沿い」

「取手市利根川沿い(千葉県側)」

「我孫子市新木布佐地区付近」

「印西市発作・大森周辺」

「国道464号に接続」

ーーーーここまでーーーー

以下構想


東関東自動車道四街道付近

野田市~我孫子市はある程度予想ができるルートですが、厳密なルートは未定です。

私を含め多くの人が
「この道路に沿って通り、ここに接続するのでは?」
という道路があります。
それが、「利根水郷ライン」と「県道61号船橋印西線」ですが、断定はできず、これらにはいくつかの課題もあります。

それぞれ地区ごとの課題は後で説明します。

どこまで進んでいる?

2024年10月時点

2024年現在、計画段階評価段階です。
今後「概略ルート」を決定するプロセスへ進んでいくようです。

勝手に空想ルート

ここから先は資料をもとにしたいんざいパルケの個人的な空想です。
完全な主観ですのでまた違った視点で見てもらえると、新しい発想がうまれるかもしれません。

「野田市中里付近で国道16号と接続?」

「野田市芽吹大橋付近で接続?」

「野田市利根川土手沿い?」

「柏市田中調整池利根川土手沿い?」

常磐自動車道と接続」

「都市軸道路と接続」

国道6号と接続」

「我孫子市・取手市利根水郷ライン」
以下我孫子市


「湖北・新木・布佐地区付近?」
以下印西市

「発作付近?」or「大森付近?」or「木下」or「木下東・平岡付近?」

「鹿黒付近」or「習志野CC付近」or「滝野付近」

「県道61号船橋印西線」or「草深」or「造谷付近」

「多々羅田IC」or「(仮)草深Jct」or「(仮)牧の原Jct」
「国道464号」と接続


「船尾町田?」or「吉田付近?」or「岩戸付近?」
以下八千代市・佐倉市


「ユーカリが丘付近?」

「四街道IC付近?」

私がここで印西市内を4ルート別々に空想し、ここに書いた理由があります。

空想ルートを示した理由

千葉北西連絡道路印西市内の予想

いんざいパルケではすでに決定したこと以外は書かないようにしていましたが、今回はざっくり空想した地図を描いてみました。

描いてみたものの、私と縁が深い家や土地をズバっと貫いたり、知人友人お世話になっている人の家の付近をバサっとしてたり、なんてひどいんだ。私は。
そして、こっちのルートはこのまま行くと生態系もブチ壊しだよね、なところもあったり。

しかし、まだ印西市内は本当に未定。

わざわざ批判を受けそうなことをしているのは、私なりの理由があります。

公式の検討ルートは多くの識者や地元の有力者などの意見が集まり、少しずつ評価を固めていくものと思います。
しかしそれらは地元の人の一人一人の言葉や生活を見て聞いて感じているとは限りません。

しかし、一度決定してしまえばなかなか計画を変えることができないのが現状。

そこで私の一般市民としての、そして地場の住民としての知識もちょびっと示すことで、いろいろな角度から印西市を見てもらい、より良い最適なルートになることを願い示しました。

このルートについても後で説明しますね。

 

 

道路開発と地元の影響

柏市田中調整池

少しだけ脱線します。

開発系の話題に限らず、何か新しいことがはじまるということには、何かしらの反応が生まれます。
まず、この記事では私の主観を勝手に書かせてください。
心がざわつく部分があるかと思いますが、どうかお許しください。

今まで、すでに決定し進んでいること以外で記事を書くことは、あまりありませんでした。
何かを作るということは同時に何かを壊すことにもなり得るからです。

「なにもない所」といわれる土地でも長年住んでいる方もいます。
生き物もいますし、そこに住み携わる人間よりも永い年月で育った環境があります。
そこで生涯を送り、それぞれに物語があり、生涯を終えた人もいます。

私は教科書には載らないその土地の成り立ちや歴史が好きで、例え田舎でもその土地をリスペクトしたいという気持ちがあります。

そこに住む人たちやその土地を長年守り、生業に携わってきた人への敬意と感謝を持ちたいです。

私の家系は200年以上昔から千葉県の印西市内、そして片方は今では様変わりした旧東京市内に根付く土着民。
その葛藤や思いには少しだけ共感できるものがあります。

一方、私自身も全く新しく作られた街や観光地、はたまた既存の市街地に住むことがあったため、外から見たらうわべだけで「こうすれば良いのに」と簡単に思うことがあります。

その両方の立場の狭間で書く記事です。
双方の意見や思いを互いに理解するきっかけを作り、そして次の世代へつなぐ未来を見据えた一歩も必要なのかな、と思いつつこの記事を書きました。

では、話を戻します。すみません。

エリアごとの課題

野田市

この先を見据えた計画が必要

柏市

水害対策による調整池としての役割がある

取手市

茨城県取手市の立場

我孫子市

利根川沿いからの分離地点をどこにするか

印西市

どこで464と接続するか

印西市より南

市街地密集地帯が多いまたは谷津田が広がる

全体

千葉市に接続しないと効果が減る

野田市

この先を見据えた計画が必要

利根運河水門から野田市の利根川沿いは、家屋や歴史建築物が多いのが特徴です。
川の歴史とともに歩まれた地域として、しっかりと未来を見据えた話し合いも必要ですし、何より千葉北西連絡道路がその先どのように千葉県を越えていくのか、越える予定はないのかなど、終点だけではない想定も考慮しなければなりません。
所詮私の立場で、とても上から物を言っているように聞こえますね。
でもこの難しさは地元の人たちだけでなく、千葉県全体や埼玉県の方々とも共有することも大切ではないかなと思いました。

柏市

柏市の田中調整池柏市の田中調整池

水害対策による調整池としての役割がある。

利根川ぎりぎりの土手を通るか、すでにある道沿いに通すかの2通りを想像しました。
写真は現在、我孫子側から常磐道柏ICや野田方面への抜け道として、抜け道とは思えないほどの交通量を抱えている道路です。

幅はわりと広いですが、車の流れが速いうえ、大型車を遮るためのポールがありますので、はじめて通る方がこの道を進むことはおすすめしません。

運転手でなければ、初夏から秋にかけてはとても良い風景に癒されます。

課題

利根川周辺はゴルフ場や田んぼが広がっているエリアですが、このエリアは防災として非常に重要な役割を担っているエリアです。

川の氾濫を防ぐために一時的に水を流し、川の水量を調整する調整池としての役割があります。
また、そうなると地盤改良が必要な可能性があり、ざっくりと利根川沿いや現在使用されている道をそのまま利用することは難しいかもしれません。

理想

利根川の土手を強固にしつつ、防災の観点からも先を見据えた整備が必要です。

取手市・我孫子市利根水郷ライン

利根水郷ライン

利根水郷ラインは現時点でもほとんど信号がなく、銚子まで続く道路です。
布佐の栄橋と国道6号までの間は、車の交差点信号が2~3つしかないので、とても快適です。

メリット

一般道ならば、現状の改良だけでも十分なほど道路ができあがっています。

課題

一部取手市です。渡し舟があったり、いろいろ気になる部分ではありますが、この地区としてはあまり恩恵がありません。

 

我孫子市

我孫子市栄橋から千葉ニュータウン方面我孫子市栄橋から千葉ニュータウン方面

利根川沿いからの分離地点をどこにするか。

課題:成田線周辺の住宅密集地

我孫子市はまさにターニングポイントです。

「公式発表の構想ルートを見ると、我孫子市湖北地区・新木地区・布佐地区あたりから成田線を越えて南下していますね。」

そうですね。
しかしどの地区もしっかりと宅地化されている、あるいは歴史的由緒ある土地なので、どこで成田線を越えるのかが大きな課題です。慎重な検討が必要です。

また、そのあと印西市でどのルートを通るかによって大きく左右される部分でもあります。

印西市のルートとは切り離せないので、決定するプロセスはとても大変なんじゃないかなと思います。
どんなルートでも100%完璧なものはなく、何かしらのわだかまりは出てしまいます。

「私は今ある利根川沿いの信号のほとんどない快適な道路は、道がちょっと狭いし、変にうねうねしてるところに大型トラックも多いし、曜日や時間帯によってはすごい飛ばしてるから、ゆったり4車線になるのはうれしいな。でも我が家の近くを分断するとなるとけっこう抵抗あるんだよねきっと。」

理想は高台に広がる住宅地の中でも、最も宅地化されていないところを地下トンネルで通す。でしょうか。

 

課題:県道61号船橋印西線

「そうそう、印西を縦に通ってる県道61号船橋印西線につなげれば簡単では?」

実は現在の県道61号船橋印西線は、すでに木下街道と接続する計画が立っています。
場所は印西自動車学校の西側。
計画通り進めば我孫子市のおそらく今道路脇に水路と余白がとられている布佐駅方面の現道につながります。
そしてその先は2車線のアンダーパス。
最後は利根川沿いの「都交差点」でストップです。

「一般道路としてなら」ここにつなげることでオールOK。

でもこれを「高規格道路4車線で」つなげるとすると、栄橋の手前から成田線を越えるか、栄橋を超えた付近からぐるっと回って高架で印西方面に進まなくてはなりません。
よく通る方はご存じのように、布佐地区は昔ながらの家屋が密集していて、平和台地区は美しい新興住宅地が広がっています。

よって布佐地区の現道を利用して千葉北西連絡道路を敷くことや、布佐地区を貫くのは厳しいのかな、と思いました。

そこで私は我孫子市内でこんなルートを想像してみました。

 

空想:我孫子市内では成田線を越えないルート

先に触れた個人的な空想ルートのひとつで、
「北千葉陽排水機場付近」や「木下東」「平岡」方面で印西市内を縦断するルートなら、我孫子市内で成田線を渡らずにスルーできます。

つまり、単純に住宅密集地は避けるという選択肢にすぎません。
数が少なければよいというものではないので、本当に単純な発想です。

ここから先はとてもデリケートな問題なので多くは書きません。

 

印西市

千葉ニュータウン多々羅田インターチェンジ千葉ニュータウン多々羅田インターチェンジ

どこで国道464号と接続するか。

今まで単純に県道61号船橋印西線に接続すればそのまま464につながるものだと思っていました。

この記事を見ている方はあまり通ることは無いかと思いますが、県道61号船橋印西線は、4車線の用地がすでに確保されていて、
1.県道189号千葉ニュータウン北環状線(4車線)と立体交差、
2.国道464号(8車線)とインターチェンジで立体交差、
3.千葉ニュータウン大橋(4車線)と立体交差、

という3連続立体交差の立派な道路です。

しかし、公式で発表されている想定ルートを見るとどうやらそうなるとも限らないのではと思えました。
画像を見るとざっくりしていますが、多々羅田ICに接続とは限らない選択肢も想定されています。

そこで私の主観で4つのルートを想像してみました。

空想1. 県道61号船橋印西線ルート

県道61号船橋印西線多々羅田IC県道61号船橋印西線多々羅田IC

そのまま県道61号船橋印西線につなぐルートです。

メリットはすでに立派な道路と用地が確保されているため、普通に接続すれば併用までの期間が短くなります。
また、用地買収にかかる地元負担も最小限になります。
※全くないわけではありません。

県道61号船橋印西線立体交差が3連続で続く
課題:多々羅田ICについて

おそらく多くの方が「そのまま行けば船橋印西線に接続して多々羅田ICで国道464号と接続だよね。」
と思うような作りをしていますね。

ところが私は高規格道路として船橋印西線につなげると、多々羅田ICでは北千葉道路との接続をさばききれないのではと思ってしまいました。

多々羅田インターチェンジ多々羅田ICからカインズ横の信号まで

浦安に同じようなクローバー型の交差点があるのですが、浦安は一般道と一般道の交差とはいえ、合流のスペースが短くわりとキュウキュウなスペースです。

これが高規格道路と高規格道路で交差すると仮定すると、ある程度の合流の余白が必要です。

現在すでに県道61号船橋印西線は国道464号と交差していますが、これだとコストコカインズに入る草深の信号渋滞とすぐぶつかりますし、西行は千葉ニュータウン中央との信号で詰まってしまいます。
野田方面からの車が一気に多々羅田に来るわけです。
例えて言うなら印旛吉高交差点のような感じになってしまわないかなと危惧しているのもひとつです。

高規格道路千葉北西連絡道路としての構想規模が一気に小さく感じてしまうのは私だけでしょうか。

かといって現在船橋印西線が交差しているうえに、さらに高規格道路のまま北千葉道路「本線(下の道)」と接続するようなスペースあるかな?とも思えました。
なんかチャチャを入れているようですみません。

解決方法

国道464号の北側、現在のクリーンセンターはいずれ吉田地区という場所に移設され、クリーンセンターの場所の計画は未定です。
国道464号の南側は千葉県立北総花の丘公園です。
この土地の一部を利用できるのであれば、国道・県道・高規格道路の交差ジャンクションとして拡張できるのかもしれませんね。
以前は船橋印西線の脇の企業群も、道路わきの敷地をゆったり空間を作ってビルを建てていました。

謎の物体
北総花の丘公園Cゾーンと調整池

そういえばずっと昔から気になるものがあります。
こちらは北総花の丘公園の写真です。
せっかくなので写真に写る気になるものをみなさんにも共有します。

・・・。

おわかりいただけただろうか・・・

北総花の丘公園の橋脚

これは県道61号船橋印西線と県道190号千葉ニュータウン南環状線の交差点で撮影したものです。

古びた橋脚がまるで千葉ニュータウン南環状線をオーバーパスしようとして直前でやっぱやーめた、という風にも見えますね。

この橋脚は調整池の横をまっすぐ国道464号に向かっていて、その先はというと。

多々羅田ICの拡張分の土台

多々羅田ICの拡張用の土台がありました。
その規模は全部で6車線分のスペースがとられています。

まさに将来を考えられた街づくりをしていたんですね。

 

課題:どこから県道61号に接続するか

我孫子市でどこから分離し、成田線を越えるかの課題に話が戻ります。

もし県道61号と接続する場合、
私は
「布佐・新木周辺での分離」

「北千葉揚排水機場」付近の分離を空想してみました。

布佐・新木周辺での分離は
想定地図を見たそのままの布佐新木周辺での分離は、家屋を縫う形になってしまいます。
先に述べた通り、可能であれば閑静で良好な住宅が広がる我孫子市内の高台は地下でスルーできるとよいのですが。

北千葉揚排水機場付近からの分離は
北千葉揚排水機場の敷地と手賀川を利用したルートになります。
ただ、付近には印西を代表する伝統的なお店や飲食店、布佐のお祭りに関わる施設もありますし、そもそも急カーブとなる懸念があります。

 

空想2. 大森付近・木下駅ルート

いっそ県道61号船橋印西線に接続せず、まったく新規で高速道路をつくってしまおうとなれば、思い切ったルートも可能です。

そこで大森付近・木下駅ルートを考えてみました。

大森・県道61号接続ルート

大森付近ルートというのは、先に説明した北千葉揚排水機場から手賀川を利用して県道61号船橋印西線に接続するルートがひとつ。
単純に家屋が少ない部分があったり、公共施設である北千葉陽排水機場の真上を利用するというルートです。

大森・草深ルート

あえて鹿黒から草深に向かうルートも空想してみました。
数々の神社やお寺の付近を通り、大森川の里山を貫く形です。
ここからは習志野カントリークラブ(習志野CC)の脇を通ります。

木下駅ルート

こちらは最も大胆なルートです。

木下駅真上ともとれるルートはひんしゅくを買いそうなルートですが、いくつかの構想からこのルートを考えてみたのです。

1. かつて木下駅北口ロータリーはもともと利根川方面(水辺の広場あたり)とまっすぐ道路でつながるのが理想とされていました。
2. その場合、現在のロータリーは構想段階では倍の規模になるとのことでした。
3. そして現在、手賀排水機場は建て替え中。
4. 中央公民館は借地のため、今後老朽化でどうなるかわかりません。
5. 旧日本専売公社の跡地も現在は広場になっています(水辺の広場)。
6. 木下駅南口は用途が未定の駅前にぎわい広場。
7. そして県道4号千葉竜ケ崎線バイパスへとまっすぐ導線が構想されていました。
現在、県道4号千葉竜ケ崎線のバイパスは事業化されていますが、開通の目途がたっていません。

もし千葉北西連絡道路を木下駅あたりで成田線を越えるようにすると、周辺の再開発を同時に行うことができます。
木下駅圏の再開発と同じく大胆にやるなら、という意味合いも込めています。
イメージは阪急の西山天王山駅のような感じです。

この道路の先、少し東寄りに習志野カントリークラブが広がっています。この際を通ってみます。

しかしこのルートは付近に国指定の文化財が2つもあります。
ひとつは武蔵屋。もうひとつは木下貝層です。

 

(仮称)草深Jct新設

さて、これら3のルートは多々羅田ICではなく、新規に「(仮)草深ジャンクション(Jct)」を作るということです。
公式発表の構想ルートを見ると千葉竜ケ崎線寄りで接続するという感じにも見えますね。(あくまで見た目です)

場所はその後の延伸ルートも見据えると東京インテリアあたりでしょうか。

メリットは多々羅田ICと差別化することで、交通を分散することができます。
なお、この草深地区は北総線の新駅設置構想もあった場所に近いところです。

課題としては、すでに家屋が多い地区を通ります。
年が経てばたつほど家がどんどん増えています。

また、県道4号バイパスの新設のために用地のやり取りをした経緯を持つのに、さらに追加で用地交渉しなければならず、地元の負担が大きいです。

そして千葉ニュータウン事業でもいろいろな経緯を経験したエリアです。
心情としてはとても心苦しい。

これらのルートは、その先そのまま草深の森の横を通り、松崎工業団地から吉田地区へ抜けるように空想してみました。

吉田地区は新クリーンセンターやミュージアムパーク構想の事業が計画されているエリアです。

さて、にほんの里山100選の地区ギリギリを通るルート。どうでしょうか。

 

木下東・平岡ルート

いっそ印西市の真ん中まで行ってしまえ、ということで、木下東の利根水郷ライン分岐点もしくは平岡交差点付近での分離を考えてみました。

どちらかといえば問題はそれから。
ここから先は細かくは考えていません。
ただ、確実に利根川付近は急カーブとなります。

(仮称)牧の原Jct新設

このルートは、竜腹寺やつくりや台付近で北千葉道路と接続と考えてみました。

この先は岩戸の最終処分場や構想されているデータセンターの付近を通り、印旛沼へと進むように直線を引いています。

ここまで示しておきながらもう一度言いますが、これら中には私の縁の深い人たちの土地や大好きな里山もあります。

発信者として最も心の疲労が最小限で済むのは、すでに都市計画が決定している県道61号船橋印西線につなげるか、真上に高速道路として走らせるルートです。

「ていうか何も言わなければよかっただけじゃん。」

船尾地区から四街道方面に向かう場合は、ユーカリが丘またはその周辺を貫く形になってしまうかもしれません。

八千代市民だったら新川の千本桜の上に道路を作りたいとは思わないでしょうし、佐倉には保護される美しい谷津田があります。

その後のルートもとても難しいです。

その後の課題

最終的には千葉市中心部や湾岸へ向けた道路を理想としていますが、2024年3月時点では国道464号止まりでの検討となっています。

この道路は千葉市に到達しなければその効果は十分に発揮できません。
千葉市は千葉北ICから穴川IC付近の渋滞がひどく、最終的にそのエリアも素通りできなければなりません。

そして、高規格道路新設により、現在の既存地域の様相が様変わりする可能性があるということです。これについては上記で述べた通りとなります。

 

情報が得られるサイト

国土交通省千葉北西連絡道路検討会

https://www.ktr.mlit.go.jp/chiba/chiba_index046.html

乗りものニュース2024.01.25記事

https://trafficnews.jp/post/130526

千葉県

https://www.pref.chiba.lg.jp/doukei/chibakashiwa/chibakasiwadouro.html

柏市

https://www.city.kashiwa.lg.jp/kotsuseisaku/living_environment/bus_taxi/1598.html

この道路ができることで、整備効果がすべてうまくいくとは限りません。
一部地元にも負担や決断が迫られることもあるかと思います。

北千葉道路の動画でもお伝えしましたが、道路を作るのであれば中途半端な形ではなく、何十年後の将来も変化に対応できる先を見据えた利用しやすいものができるといいですね。

「新規道路のせいでつぶれた。」ではなく、「新規道路ができたおかげでその後も安定して何十年も維持できる。」
とてもおおがかりですが、そんな環境になれば理想です。

すでに人が住む場所や生活環境をはじめ、豊かな千葉県の自然環境への配慮ですが、千葉北西連絡道路がしっかりした形でできることによって、むしろ他の路地への影響や抜け道利用の防止、周辺の乱開発の防止、渋滞の防止、事故の防止、そして環境汚染の防止になるかもしれません。そして昔から住む生き物や植物など生態系が共存でき、農業や漁業に携わる人たちが、今まで以上に生活道路を快適に使って仕事に従事できるといいですね。

こういった話題は一方の視点に偏りがちですが、それぞれの立場や視点が集まって、最適な道路になってほしいと思います。

長い時間お付き合いいただき本当に本当にありがとうございました。