印西うんちく

千葉県北西部民の方言や言葉・ローカル用語辞典と千葉北西部発祥

千葉県に引っ越してきたけど、千葉県の事が何にもわからない。
あの人の言っていることがわからない。
他県の人に千葉のことを聞かれたけど、海とかディズニーしか話題がない。

そんな人のために、千葉北西部ならではの言葉や方言を集めてみました。

これらは私が実際に身近に触れ合ったものだけに限りますので、他にもいろいろあるかと思いますが、ちょっとしたきっかけとして見ていただければと思います。

こんな人におすすめ

・千葉をもっと知りたい。
・千葉の言葉を知りたい。
・千葉の地元民の言っている言葉がわからない。
・他の県の人に千葉の事を伝える話題を持っておきたい。

千葉県ローカル用語

チーバくん

チーバくんの公式ページスキャンチーバくんの公式ページ

チーバくんは千葉県のマスコットキャラクターです。

横向きが千葉県の形をしていています。
くそ、かわいいぜ、という完成度の高い王道を行くキャラクター。

印西市はちょうど目のあたりになります。
鼻は野田市。
ベロは浦安市。
口は市川市・船橋市。
耳は銚子市・旭市・匝瑳市。
おへそは富津市。
おしりが鴨川市。
手は外房エリア。
足は館山市・南房総市。

でも、「チーバくんのどこどこのあたりに住んでいるよ。」というのは千葉県民以外の人には通じない可能性があるので、なるべくうちわで楽しみましょう。

チーバくん

千葉県に住む不思議ないきもの。
好奇心旺盛でいろいろなことに挑戦するのが大好き。
未知のものに立ち向かうときほど勇気と情熱がわき、からだが赤く輝く。
食いしん坊でいたずら好きな面も。
公式ページ:チーバくんの広場

ちば犬(ちばけん)

ちば犬の公式ページスキャン

ちば環境再生基金のマスコットキャラクターです。

出ました。
パンチの効いたゆるキャラ。
見れば見るほど味のあるかわいさ。

千葉はマスコットや生身の人間でもクセの強い変わり種が多いですよね。
この黄色くてジワる様相のキャラは、古くからの千葉の土着なら知っているはず。

こちらはチーバくんが誕生する前に世間に顔を出していたマスコットキャラクターです。
実は千葉県の公式ページにも紹介されるように千葉県も認める公式公認キャラなのです。
つまりチーバくんが誕生する前は千葉の代表として表に出ていたのですね。

ちば犬日記というブログもあるのですが、なんと3日分しか更新されていないというテキトーさが好きです。

ちば犬

2002年千葉県生まれ
好きな花 :菜の花
得意なこと:県民のやさしい気持ちを応援すること
苦手なこと:顔を横に向けること
夢    :千葉県が日本一のエコ県になること
公式ページ:ちば環境再生基金

なのはな体操

千葉県のオリジナル体操です。

こちらは千葉県育ちならみんな知っている体操。
と思いきや、私立校や一部の地域では知らないという千葉出身者も多いようです。

てってれって~♪てれれて~♪

とバブリー時代を思わせるテクノな音響が耳に残る健康体操です。
なんと私はラジオ体操を押しのけ、なのはな体操をひたすらやっていた世代でした。
今でもちょっと踊れます。

海側・山側

場所を指すときの口語です。

これは千葉県といっても北総地域などの内陸ではあまりなじみのない言葉ですが、房総半島多くの地域でわりと普通に使われる言葉です。

海側はそのまま海側を指しますが、山側は内陸部を指します。
なんとか海岸とかなんとか山のような、これといった場所ではなく話題になった場所の位置確認です。
線路や国道を挟んで海側山側など表現します。

例)うちは幕張の山側だからイオンよりヨーカドーの方が近いんだ。

東葛(とうかつ)

千葉県北西部全域の郡の総称の略称です。

東葛飾群 (ひがしかつしかぐん) を略して東葛と呼びます。

東葛は松戸市・柏市をはじめ、正式には浦安市・市川市・船橋市も東葛です。
生活圏が異なるため東京湾方面は葛南 (かつなん) と言われることもあります。
南葛 (なんかつ) でも良い気がしますが。

ちなみに千葉県北西部でも白井市・印西市は印旛郡です。

ショウナン

柏市の地名です。

千葉のショウナンと言えばここ。
沼南 (しょうなん) です。

沼南は柏市の南東部。印西市に隣接する地域です。
かつては沼南町という町名でした。
どのへんかな~といイメージでいうと、セブンパークアリオ柏があるあたりから松山下公園の手前までです。
印西市民は「家からShownanまで車で10分だよ。」って言ってみましょう。

あおなじみ

打ち身でできるあおたんとか、あおあざのことを「あおなじみ」と言います。

千葉県民だけなのかわかりませんが、私は普通に言っていました。
いやそれ以外の言葉で言ったことありません。
千葉県民にとっての衝撃的なローカル用語の代表です。

今では同じ千葉県の人に「あおなじみ」と普通に言って「は?何それ。」っと返ってくる時代がやってきました。

オランダ家

千葉県の銘菓子店です。

千葉なのにオランダ家。
千葉県の得意技、どこかのブランド地名に乗っかるパターンです。
名前だけだと想像もつかないこのお店はなんと「千葉房総郷土菓子・洋菓子・和菓子のオランダ家」というコンセプト。本当に千葉ローカルの名店です。

オランダ大使館から屋号使用の許可をもらっている正真正銘の千葉を愛する本気の菓子店です。

せんひき

定規のことです。

え?千葉県以外の人は「せんひき」って言わないんですか?

業間休み・はい!元気です!

朝の朝礼で名前を呼ばれたら「はい!元気です!」と自分の体調をクラス全員にさらす謎の文化は令和になった今でもあるようです。
出席番号が最後の方で、クラスのみんなが「はい!元気です!」だと、ちょっと体調悪くても空気を読んで「はい…元気です…」と言ってしまう人や、何か都合の悪いイベントの日は、「はい!お腹痛いです!」と元気に言ってしまう人はいませんか?

小学生の頃業間休みという20分くらいの休みが2時間目と3時間目にありました。
この業間という言葉は、大人になった今でも使うことが無く、そして単語の意味も難しく。ただ、この業間休みという言葉を使っている県はわりとあるようですね。

みそピー

ピーナッツに甘味噌を加えた千葉県ならではの食べ物です。
ちなみに私はピーナッツというよりは、どちらかというと自然と落花生という単語が頭の中で優位になっています。
殻付きは落花生、殻無しをピーナッツと使い分けて言ってしまうのは私だけでしょうか?

かつてB級グルメが流行っていた頃に、「みそピー唐揚げ」というものが印西市においてグランプリを受賞し、町おこしに広めていたことがあります。流行り廃りを経て1周回って食べたくなるメニューですので、お好きな方は印西で探してみてくださいね。

千葉県民の日は学校休み

県民の日に公立学校が休みになるのは関東地方とごく一部の県だけのようです。
当たり前だと思っていたこの日は全国的に珍しいようです。

難読地名

千葉県北西部にも難読地名がたくさんあります。
みなさんは読めますか?

わりと読める地名

上の方は順にわりと日常会話で普通に出てくる地名です。
多くは駅名にも使われていますので、せっかくですから覚えてしまいましょう。

我孫子 (あびこ)
酒々井 (しすい)
八街 (やちまた)
四街道 (よつかいどう)
本八幡 (もとやわた)
実籾 (みもみ)
真間 (まま)
船橋法典 (ふなばしほうてん)
二俣新町 (ふたまたしんまち)
木下街道 (きおろしかいどう)
国府台 (こうのだい)

ちょっと難易度の高い地名

ここからは通ったり関わった人でないと難しいかもしれない地名です。

六実 (むつみ)
逆井 (さかさい)
猫実 (ねこざね)
鰭ヶ崎 (ひれがさき)
二和向台 (ふたわむこうだい)
飯山満 (はさま)
犢橋 (こてはし)
安食 (あじき)
安食ト杭 (あじきぼっくい)
下総松崎 (しもうさまんざき)
神々廻 (ししば)
作草部 (さくさべ)
三ヶ月 (みこぜ)
名都借 (なづかり)
稲荷木 (とうかぎ)

マッカン

日常ではほぼ聞くことはないですが、千葉茨城エリアのご当地ドリンクとして有名な「マックスコーヒー缶」のことをマッカンと呼ぶ方も多いです。

突然言われると何の想像もできないくらいのレベルですので、かする程度に書いておきます。

千葉北西部発祥のもの

マツモトキヨシ

知らない人はいないドラッグストア。
発祥は千葉県の松戸市長「松本清」さんです。すぐやる課という政策で有名です。
名前がそのまま店舗名になるだけでなく、きよしケ丘という地名にもなっています。

サイゼリヤ

私の学生時代、県外の人はサイゼリヤよりも周りはみんなデニーズが主流でした。
サイゼリヤは市川市が発祥でその後柏市に進出、本社が船橋市にありました。

二十世紀梨

これは生産量日本一の鳥取が認知活動をしていますが、実はまたまた松戸市が発祥。
その歴史は古く100年以上前。
いわゆる伊勢が発祥の伊勢エビが、千葉の南房総で漁獲量日本一というのに似ています。

山崎製パン(ヤマザキ)

船橋市・市川市が発祥。松戸市にも大きな工場があります。
千葉県の子どもたちはみんなヤマザキパンに工場見学するものだと思っていました。

大人になるとあれこれあるとは思いますが、なんだかんだヤマザキの肉まんとかカレーパンは千葉県民のソウルフードですね。

キッコーマン

野田市にある有名な醤油会社です。
ちなみに千葉県にはヤマサ醤油とヒゲタ醤油などの大きな醤油会社がありますが、一度は工場見学にいくことをおすすめします。

自分好みの醤油を探すのはここからです。ほかにも千葉県内には穴場の醤油工場がありますのでぜひ探してみませんか。

ペデストリアンデッキ

大きな駅の前には当たり前のようにある大きな歩道橋。
柏市の柏駅前が発祥です。柏ではダブルデッキとも言われています。

ちなみにJR柏駅はJR東日本(当時の国鉄)で初めて自動改札が導入された駅です。

ららぽーと

東京に出なくても何でもある。と言えちゃうのが千葉県民。
そこにららぽーとの存在は大きいです。

よく「TOKYO-BAYららぽーと」とTOKYOが付くと言われますが、BAYは湾なので「東京湾」という意味です。目の前は東京湾なので間違っていませんよ。

読売ジャイアンツ

東京を代表する野球のジャイアンツですが、実は習志野市の谷津が発祥。

日本初の団地

団地というと当時はハイセンスな集合住宅というイメージ。
大規模団地の発祥は八千代市の八千代台団地だそう。
その記念碑まであります。

オートレース

船橋オートレース場。
2016年に閉場されてしまいました。なんと所有はよみうりランド。

方言

千葉弁というと語弊を生む言い方ですが、千葉ならではの言葉や方言があります。

ひっちゃかめっちゃか

しっちゃかめっちゃかの千葉弁だそうです。

知りませんでした。
ずっと「ひ」で使っていました・・。

じゅんぐりに

「順番に」の千葉弁だそうです。

あ~これも昔使ったなぁ~と懐かしく思う言葉。
今こう言われても意味は普通にわかります。

・・・と、いろいろ調べてみるとまだまだたくさんあるようです。
半分が東京土着の血筋で半分が千葉土着の血筋の私だと、日常で使ったことがあるものはこれだけです。つまらない・・。
そして私が住む印西市の当時は都内からの移住者が多かったため、あまり深く多くは聞けなかった環境かも。

でも学生時代に多くはないけれど普通に聞いていた方言もあります。
それがこれ。

~だべ・~だっぺ

語尾につける。「だよね。でしょ。だろ。」みたいな感じ。

私に関わりの深かった地域ではほぼこれを耳にしていました。
これは神奈川県の海沿いをはじめとする横浜弁だと思っていたんですけれど、千葉県北西部でも普通に使います。

ちょっとニュアンスが細かいのですが、「行くべ」みたいな「~べ」とはまた違う感じですので、そこんとこ注意です。

私は聞き慣れた言葉なのですが、神奈川・千葉以外の人は使うことはないのでしょうか。

例)だっぺ~?

イントネーションは東京と同じ

千葉県北西部は単語のイントネーションは東京とほぼ同じです。

というのは私の環境下だけかもしれませんけれど。

最近はイントネーションが違う場合も多く耳にして、しかもそっちが多数派だったりするとちょっと困惑してしまいます。
東京のイントネーションはわりと抑揚が無く真っ平に発する場合が多い気がしますが、それを地方から東京に移住された家系の方々にばかにされたこともありました。

というわけで、いろいろな人が集まると話題も盛り上がるのですが、いまいちネタがないのが千葉県。
少しだけ千葉県に愛着が湧いたら、使ってみてはいかがでしょう。

まずは「あおなじみ」から。